田中 ゆかり/著 -- 岩波書店 -- 2016.12 -- 818

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所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
ティーン /818/タ/ 121013189 児童一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 方言萌え!?
タイトルカナ ホウゲンモエ
副書名 ヴァーチャル方言を読み解く
叢書名 岩波ジュニア新書
著者 田中 ゆかり /著  
著者カナ タナカ ユカリ
出版者 岩波書店
出版年 2016.12
ページ数 16,205,14p
大きさ 18cm
一般件名 日本語-方言
ISBN13桁 978-4-00-500845-2 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 818
内容紹介 方言を演出的ツールとして用いることがSNSやゲームを始め巷で流行中! そんな「ヴァーチャル方言」は、「リアル方言」にも影響を与えている。その関係をつぶさに観察し、日本語や日本社会の新たな断面を浮き彫りにする。
著者紹介 1964年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。日本大学文理学部教授。専門は日本語学。著書に「「方言コスプレ」の時代」など。

目次

はじめに-ヴァーチャル方言って何だろう?
  「方言」はコンプレックスから価値あるものへ/「リアル方言」と「ヴァーチャル方言」/「土地」から解き放たれるヴァーチャル方言/首都圏人の残念感/リアルとヴァーチャルの往還/ヴァーチャル方言研究の意義
1章 そもそも「方言」って何だろう?
  「方言」の価値をたどる意義とその方法/「方言」とは何か?/「方言」と「標準語」「共通語」/日本語の方言はいくつあるのか?
2章 「方言」がカワイイに至るまで
  「標準語政策」と「方言」-明治期から戦前まで/高度経済成長期と「方言コンプレックス」/ゆらぐ中央集権・東京一極集中的発想/「方言プレスティージ」の時代の幕開け-「地方の時代」「個性の時代」へ
3章 「方言」に価値を見出す時代
  飛躍的に高まる「方言」への関心/「方言」活用の多様化と「沖縄方言」への注目-九〇年代から二〇〇〇年代/「方言萌え」の時代-二〇〇〇年代から二〇一〇年代/「危機言語」としての「方言」/「方言」疲れ?
4章 「方言」と「打ちことば」は相性がいい!
  キブンを盛り込む手段としての「方言」/話すように打ちたい!の夜明け前/ネット時代における「打ちことば」と「方言」/土地との結びつきから解き放たれた「方言」の登場と定着
5章 「打ちことば」における「方言」の使われ方
  ブログ調査の方法/ブログの「方言」の属性差は必ずしもリアルを反映しない/三つの用法の具体例とその特徴
6章 ヴァーチャル方言と方言ステレオタイプ
  二つの全国意識調査から見る「方言ステレオタイプ」/「関西」「東北」「九州」はイメージとの結びつきが強い/露出度の高い「方言」は「方言ステレオタイプ」が強い
7章 テレビドラマとヴァーチャル方言
  方言ステレオタイプはテレビドラマで作られる/NHKの朝ドラと大河ドラマの影響力は絶大/朝ドラと大河ドラマで「方言」はどう使われたのか
8章 ドラマにみる「方言」の変遷
  かつては龍馬も共通語キャラだった/「脱方言」「なんちゃって方言」から「本格方言」「方言コスプレ」へ/「方言指導」と「ドラマ方言」/「沖縄方言ドラマ」の水準を変えた『ちゅらさん』/「方言指導」の細分化と「リアルさ追求方言ドラマ」/龍馬型方言ヒロインと「方言コスプレドラマ」の登場/テレビドラマは、リアルとヴァーチャルの往還装置
9章 リアルとヴァーチャルの往還が開く新しい扉
  「方言ステレオタイプ」が内包する問題/新しい「九州弁マンガ」の登場とその背景/リアル方言の変化がヴァーチャル方言を変える/ヴァーチャル方言がリアルを変える/新しい扉は常に開かれる
おわりに
もう少し詳しく知りたい人のために
先行研究から引用した本文中の図表の出典一覧
付表1・2