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身体が語る人間の歴史
貸出可
片山 一道/著 -- 筑摩書房 -- 2016.10 -- 469
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1
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所蔵場所
請求記号
資料コード
資料区分
帯出区分
状態
ティーン
/469/カ/
121009757
児童一般
可能
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資料詳細
タイトル
身体が語る人間の歴史
タイトルカナ
シンタイ ガ カタル ニンゲン ノ レキシ
副書名
人類学の冒険
叢書名
ちくまプリマー新書
著者
片山 一道
/著
著者カナ
カタヤマ カズミチ
出版者
筑摩書房
出版年
2016.10
ページ数
239p
大きさ
18cm
一般件名
人類学
ISBN13桁
978-4-480-68971-9
言語
jpn
分類記号
469
内容紹介
旅好きであり、汎地球的に分布、多様性が著しい-。他の動物に比べてあまりにも多様な人間。日本からポリネシアまで、世界をめぐる人類学者が、身体の歴史を読みとき、人間という存在の本質に迫る。
著者紹介
1945年広島県生まれ。京都大学大学院修士課程修了。理学博士。京都大学名誉教授。著書に「骨が語る日本人の歴史」「古人骨は生きている」など。
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目次
はじめに
第1章 身体でたどる人類史-人間はホモ・モビリタス
1 人間とはなにか
「人類学的人間像」を求めて/たかが人間、されど人間-ユニークな存在/知恵あるヒト、工作するヒト、遊ぶヒト/人類かならずしも人間ならず/人間とは、知恵ある人類のこと/人間と大型類人猿-外観は違うが遺伝子は似る
2 ホモ・モビリタスの冒険
人間は汎地球性動物/ホモ・モビリタスの向かう道-人類の分布拡大現象/「出アフリカ」/「出アジア」-ホモ・モビリタスの完成/移動を重ねて人類は人間になった
コラム1 散歩のすすめ
第2章 「考える足」の人類学-フィールドワークのすすめ
1 フィールドワークはなぜ必要か
人類学とは何か-ポリネシア人研究を例に/人類学は、人間系の科目/「考える足」のごとく/ポリネシア人の身体に圧倒される/日本語とよく似たポリネシア語
2 ポリネシア人のルーツをたどる
自然人類学(形質人類学)の調査/古墓遺跡調査の日々/南太平洋のアジア人/ポリネシア人がたどって来た道
第3章 人間の身体多様性のなりたち
1 いま、あえて「人種」を考える
「人種」言説のあやうさ/オバマ氏の「人種」は?/「人種」とは身体特徴を共有する人々の集合/「人種」区分の難しさ/モンゴロイド、ニグロイド、コーカソイド
2 身体特徴は気候風土のたまもの
「人種」的分化の要因をさぐる/諸説紛々/身体形質の多様性とその源泉/「人種」はいつ分化したのか/三万年前には身体適応が進行していた
コラム2 幻想的な「人間と文明の十字路」
第4章 身体で輪切りする「人種」神話との決別
1 身体的差異と「人種学」
なにげなく潜在する「人種」意識/身近にある「人種」神話/いまなお残る「生物学的決定論」の思考回路/「人種学」とナチス/「人種」に関するユネスコ宣言/みせかけの「人種」差、仮面的「人種」差/気候風土と歴史的背景
2 民族と「人種」
「人種」区分の曖昧さ/「人種」概念は近代の神話/「民族」との違い/文化人類学と形質人類学の違い/「人種」は「みかけ倒し」か「みかけ以上」か/人類学者の数だけ「人種」があった/日常語としての「人種」/帰属意識こそが集団の基準/民族の表象となる身体/「文化的」身体形質、あるいは疑似的身体形質
コラム3 あるエッセイで見た人種意識
第5章 海をめぐる人間の歴史-ポリネシア人は「海の民」
1 海との遭遇
海を乗り越えてきた人間の歴史/海の「考古学」/海洋世界の開拓/人間、海と遭遇する/「水棲類人猿仮説」/人間、ついに海を渡る-ウォーレス線を越えて
2 ポリネシア人の大航海
「海の民」の誕生/最古の「海洋航海民」、ラピタ人/海のモンゴロイドたち/ポリネシア人の大航海時代/先史ポリネシア人のカヌー/なぜポリネシアの島々に乗り出したか
第6章 ポリネシア人とラグビー-人間の身体適応の歴史
1 ポリネシア人のためのスポーツ、ラグビー
人間とは、スポーツに励む動物/スポーツと身体性のマッチング/ポリネシア人とラグビー・ワールドカップ/ニュージーランドはポリネシア/ポリネシア人の世界人口とラグビー人口
2 ポリネシア人の身体の歴史
ポリネシア人とは/ポリネシア民族と西欧人/ポリネシア人の歴史-どこから来たのか/ポリネシア人の身体形/ヘラクレス型で「ずんぐりむっくり」の身体形/過成長タイプの巨人たち/ポリネシア人体形は歴史的産物
3 なぜポリネシアでラグビーが受け入れられたのか
ポリネシアにラグビーが来た頃/ラグビーという名の疑似戦闘行為/どこにでもラグビーがある風景/身体性と歴史性
第7章 まちがわれた身体特徴-幻の「明石原人」とその仲間たち
1 「明石原人」とは何だったのか
日本史の教科書から消えた原人類/「明石原人」風雲録/明石の海岸で人骨発見!-世紀の大発見か、ただの古骨か/直良信夫という生きかた/直良信夫と化石人骨案件/その後の「明石人骨」-数奇な運命をたどる
2 「復活」から幻へ
人類学の大御所・長谷部言人、「明石原人」説を提唱/一人歩きを始めた「明石原人」/「言人」が「幻人」を「原人」に持ち上げた/問題は決着した/「明石原人」に対するわが思い/「高森原人」事件の顚末
おわりに
参考文献
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