伊集院 葉子/著 -- 吉川弘文館 -- 2016.10 -- 322.13

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閲覧室 /322.1/イ/ 117013334 成人一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 日本古代女官の研究
タイトルカナ ニホン コダイ ジョカン ノ ケンキュウ
著者 伊集院 葉子 /著  
著者カナ イジュウイン ヨウコ
出版者 吉川弘文館
出版年 2016.10
ページ数 6,320,14p
大きさ 22cm
一般件名 官職-歴史 , 女官
ISBN13桁 978-4-642-04631-2 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 322.13
内容紹介 唐を模範とした日本の律令制は女性を官僚機構から<排除>する一方、重要政務を課し行政運営のなかに<包摂>した。この矛盾したシステムのもと、女官が得た公的地位とはいかなるものだったか。女官の実態と政治的役割に迫る。
著者紹介 1959年岩手県生まれ。専修大学大学院文学研究科歴史学専攻博士後期課程修了。博士(歴史学)。専修大学文学部、川村学園女子大学文学部非常勤講師。著書に「古代の女性官僚」など。

目次

序章 古代女官研究の視点
  一 女性の「排除」と「包摂」
  二 日本古代女官研究の史的位置づけと本書の構成
第一部 令制女官前史
第一章 臣のヲトメ
  はじめに
  一 「臣のヲトメ」と「宮人」
  二 「氏々之女」「内外命婦」と「ひめとね」
  おわりに
第二章 髪長媛伝承の「喚」
  はじめに
  一 髪長媛を「喚」した意味
  二 地方豪族の仕奉と男女交替の意義
  おわりに
第三章 采女論再考
  はじめに
  一 采女論の通説
  二 采女への「姦」の再検討
  三 采女の本質はなにか
  四 国造、県、屯倉とウネメ
  おわりに
第二部 律令制下の女官
第一章 後宮職員令の構造と特質
  はじめに
  一 令制キサキ制度と皇子女の資養
  二 後宮十二司の職掌と官司編成
  三 女性の朝参と範囲
  四 出仕規定
第二章 女史と内記
  はじめに
  一 詔勅作成過程と内侍
  二 官僚機構のなかの内侍司と内記
  三 内侍司の日常業務と女史
  おわりに
第三章 令制女官考課についての一試案
  はじめに
  一 大宝令制下の「舎人之最」と女孺の考課
  二 大宝令制下の男女官人の考課
  三 養老考課令における考課基準の整備
  おわりに
第四章 女官の五位昇叙と氏
  はじめに
  一 氏の内階・外階コースと女官
  二 采女の外五位昇叙
  おわりに
第三部 女官の変容
第一章 第宅とトジ
  はじめに
  一 六国史における「室」
  二 古代史料における「室」
  三 第宅と「室」
  四 「家室」「富豪之室」再考
  おわりに
第二章 女官から「家夫人」へ
  はじめに
  一 女官の判断基準
  二 個々の事例から
  三 公的地位の意味と喪失
  おわりに
第三章 「キサキの女房」の出現契機
  はじめに
  一 九世紀の後宮十二司の変化と「女房」の登場
  二 幼帝即位と二人の太后
  三 院宮王臣家の「家人」と上毛野滋子の後宮進出
  おわりに
終章 律令官僚システムの探究のために