趙 彦民/著 -- 明石書店 -- 2016.7 -- 334.4225

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資料詳細

タイトル 「満洲移民」の歴史と記憶
タイトルカナ マンシュウ イミン ノ レキシ ト キオク
副書名 一開拓団内のライフヒストリーからみるその多声性
著者 趙 彦民 /著  
著者カナ チョウ エンミン
出版者 明石書店
出版年 2016.7
ページ数 558p
大きさ 22cm
一般件名 満蒙開拓団
ISBN13桁 978-4-7503-4379-2 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 334.4225
内容紹介 満洲移民の事業が実施された1932年から現在に至る期間を考察対象とし、満洲・中国・日本という異なる社会空間で生きてきた満洲移民や中国残留日本人たち個々人の人生の軌跡を、戦後という時空性と関連させて考察する。
著者紹介 1973年中国生まれ。名古屋大学大学院国際開発研究科博士課程修了、博士。中国貴州民族学・人類学高等研究院研究員、山東大学文化遺産研究院副教授。著書に「満洲愛国信濃村の生活」がある。

目次

序章
  1 問題の所在
  2 先行研究のレビューと課題設定
  3 分析の枠組み・方法・資料
  4 本書の構成
第一部 歴史社会のなかの満洲
第一章 満洲移民事業の歴史
  はじめに
  1 満洲における日本人の進出
  2 展開-試験移民期(一九三二-一九三六年)
  3 送出-本格移民期(一九三七-一九四一年)
  4 崩壊-移民崩壊期(一九四二-一九四五年)
  5 満洲移民の戦後期(一九四五年八月-)
  おわりに
第二章 長野県における満洲移民送出のプロセスと地域的基盤
  はじめに
  1 大正期における長野県の「海外発展」の活動
  2 南米移民から満洲移民への転換
  おわりに
第三章 満洲開拓をめぐる集団的記憶
  はじめに
  1 第七次中和鎮信濃村開拓団の入植経過
  2 満洲における信濃村開拓団の生活
  3 敗戦・引揚げの記憶
  4 中和開拓団の戦後
  おわりに
第二部 個人経験のなかの満洲
第四章 フィールドワークの記録
  はじめに
  1 フィールド調査概要
  2 インフォーマントの概観
第五章 満洲開拓をめぐる個々人の記憶と語り
  はじめに
  1 集団引揚者の事例
  2 中国残留婦人の事例
  3 中国残留孤児の事例
  4 未帰還者の事例
第六章 満洲開拓をめぐる現地社会の人々の記憶と語り
  はじめに
  1 フィールド調査地の中和鎮と慶陽農場
  2 満洲開拓をめぐる現地社会の人々の経験
  3 支配される現地社会に関する考察
  おわりに
第三部 戦後のなかの満洲
第七章 戦後中国の残留日本人政策
  はじめに
  1 一九四六年から一九四八年の土地改革と残留日本人
  2 新中国の成立と残留日本人に対する国家管理
  3 残留日本人の在留と国籍
  おわりに
第八章 中国残留日本人の戦後体験
  はじめに
  1 中国と日本という二つの社会を生きる
  おわりに
第九章 満洲開拓をめぐる「記憶の場」の形成と継承
  はじめに
  1 敗戦直後の日本社会における集団引揚者の状況
  2 「抑圧された」満洲開拓の記憶
  3 満洲開拓にまつわる「記憶の場」の生成
  4 満洲開拓という記憶の継承に向けて
  おわりに
終章
  はじめに
  1 地域、集団における満洲移民の歴史と記憶についての検討
  2 個人の経験からみた満洲移民の歴史
  3 満洲移民の戦後史についての検討
  4 今後の課題