共同通信社会部/編 -- 岩波書店 -- 2016.7 -- 210.74

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所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
ティーン /210/サ/ 121006910 児童一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 30代記者たちが出会った戦争
タイトルカナ サンジュウダイ キシャタチ ガ デアッタ センソウ
副書名 激戦地を歩く
叢書名 岩波ジュニア新書
著者 共同通信社会部 /編  
著者カナ キョウドウ ツウシンシャ
出版者 岩波書店
出版年 2016.7
ページ数 11,225p
大きさ 18cm
一般件名 日中戦争(1937~1945) , 太平洋戦争(1941~1945)
ISBN13桁 978-4-00-500836-0 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 210.74
内容紹介 太平洋戦争の激戦地に足を運び、日本兵の話に耳を傾けた30代の記者たちが、当時の状況に思いをはせつつ、戦地の実相を明らかにする。全国各地の地方紙に連載された「遠い戦地で」および「戦争 日本兵たちは」を大幅加筆。

目次

はじめに
序章◆戦争の発端と経過-中国との戦いが拡大、広範囲に兵送る
  満州支配めぐり孤立/中国支援の米国と関係悪化/開戦半年後に転換点/沖縄戦、原爆投下経て敗戦
無謀な戦争
1章◆飢餓-腹減らし、逃げ回った ガダルカナル…(前田新一郎)
  ミミズも食べた/ほとんど知識なかった/甘い見通し「すぐ勝てる」/遅れた撤退判断/ぺしゃんこの遺体/「置いていってください」/仲間が次々倒れ/バカな戦争/目の前の光景と落差/よみがえった食の記憶/遠くにも、近くにも/コラム 補給軽視、日本軍の特徴/[一口メモ]太平洋での戦い
2章◆白骨街道-死体に慣れ、人の心なくなった インパール…(川村敦)
  戦争ゲームで知った/反対意見押し切って/異例、幹部三人交代させる/圧倒的な装備の格差/水を飲むしかなかった/食料なく略奪も/折り重なる遺体/遺骨、ヘルメット、軍票…/命の軽さを痛感/コラム 「精神力があれば勝てる」/[一口メモ]インパール作戦
激戦地で
3章◆玉砕-覚悟の突撃、死にに行くんだ サイパン島…(宮城良平)
  祖母が見せた怒り/四倍近い兵力/バンザイ突撃/どうにでもなれ/おっかさん万歳/島全体が墓/三等国民/今も戦場の悪夢/次の世代へ/亡き人忘れず生き抜いた/コラム 美しい言葉で責任隠す/[一口メモ]サイパン島
4章◆海戦-敵機で空が真っ黒に フィリピン・レイテ沖…(草加裕亮)
  腕に残る破片/作戦そのものが特攻/亡き戦友に「来たよー」/「不沈」なんて、噓/漂流、沈んでいく人も/突然の鳴咽/海に酒を注ぐ/海上の恐怖を想像/「おら行くけど、ごめんね」/戦場の理不尽/コラム 史上最大、全滅覚悟の戦い/[一口メモ]戦艦武蔵と大和
加害を見つめる
5章◆ゲリラ討伐-むごい命令、「子どもも殺せ」 フィリピン・ルソン島…(水島彩子)
  戦争の知識、ほとんどなかった私/巻き込まれた悲しい国/家族にも明かさずにいた経験/血の雨/「問題になるな」/驚いた「許し、忘れましょう」/許されても忘れてはいけない/コラム BC級戦犯、九〇〇人以上死刑に/[一口メモ]フィリピン戦
6章◆爆撃-地上の恐怖、想像もせず 中国・重慶…(松竹維)
  爆撃シーンに高揚感/質問に重い空気/三年近く、計一二〇日/標的は市街地/無我夢中の初陣/生き地獄を自ら体験/記憶は永遠に/中国でも風化/命重し/「魔術」にかからないために/コラム ブーメランのように日本に/[一口メモ]無差別爆撃の規制
7章◆掃討作戦-人は簡単に鬼に変わる 中国・華北…(上嶋茂太)
  アジアを旅行中、非難された/妻の祖父が残した写真/農村を攻撃/涙の命ごい/全身が震えた/すさむ心/張り巡らされた地下道/思い出したくない/乱暴された姉は…/ここに来る資格ない/友だちになれる/コラム 自分たちの行為語り継ぐ/[一口メモ]日中戦争と八路軍
8章◆「慰安婦」-人でなく物のように アジア、南太平洋各地…(上嶋茂太)
  「ねじれ」をとくために/強姦事件防止のために/「包帯巻く仕事」/見下していた/兵士守るための検査/いたたまれない思い/自分を恥じていた/耐えるしかない/心を平和にして死にたい/コラム 強制性めぐり論争/[一口メモ]日本政府の対応
捕らわれて
9章◆抑留-死の恐怖、次は自分か シベリア…(藤堂龍太郎)
  こんなに簡単に人が死んでいくのか/つるはしで掘ってみた/雪原の中の孤独/人間性なくなった/裸の遺体積み上げた/スターリンの極秘指令/頼れるのは気力だけ/帰国後も続いた苦労/「歴史知らないと失礼」/無念さに近づいたか/コラム 日本軍も課した強制労働/[一口メモ]密約持ち掛け説
終章◆戦場体験と現在-「回路」をつなげる努力を…吉田裕一橋大学教授
  自分だったら…/加害証言、七〇年代以降に/「侵略」認識にかげりも/回顧は被害が中心/悲惨な状況、十分知られていない/反戦意識を醸成/被害と加害をクロスさせる/戦場への想像力を/継承の意義、さらに増す(インタビュー:福島聡)
デスクノート-醜い自画像と、重い問い…(福島聡)
おわりに
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