三浦 徹/著 -- 日本評論社 -- 2016.6 -- 463.8

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資料詳細

タイトル 表現型可塑性の生物学
タイトルカナ ヒョウゲンケイ カソセイ ノ セイブツガク
副書名 生態発生学入門
叢書名 日評ベーシック・シリーズ
著者 三浦 徹 /著  
著者カナ ミウラ トオル
出版者 日本評論社
出版年 2016.6
ページ数 10,216p
大きさ 21cm
一般件名 発生学 , 遺伝と環境
ISBN13桁 978-4-535-80657-3 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 463.8
内容紹介 一卵性双生児でも異なる性格に育つのは、なぜ「当たり前」なのだろうか。社会性昆虫が、働きアリと女王アリに「分業」する仕組みなど、生物のもつ柔軟性=「表現型可塑性」を手がかりに、生物進化の謎に挑む。
著者紹介 東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。博士(理学)。北海道大学大学院地球環境科学研究院准教授。共著に「シロアリの事典」など。

目次

第1章 生態・発生・進化をどう理解するか
  1.1 生態学とは
  1.2 発生と環境-環境とゲノムのインターフェイス=表現型
  1.3 生態発生学
  1.4 分子社会生物学と社会性の進化に関する研究の進展
第2章 分子生物学と進化発生学の発展
  2.1 分子生物学の発展
  2.2 分子生物学の技術
  2.3 次世代シーケンス時代の到来
  2.4 進歩する遺伝子機能解析の技術
  2.5 進化発生学Evo‐Devo
第3章 生態発生学の幕開け
  3.1 発生学と発生生物学
  3.2 表現型可塑性の生物学
  3.3 リアクション・ノーム
  3.4 遺伝か環境か
  3.5 動物における表現型可塑性の例
  3.6 表現型多型の生成過程
  3.7 エピジェネティック・ランドスケープ
  3.8 最近の可塑性に関する研究動向
第4章 社会性昆虫シロアリの社会行動とカースト多型
  4.1 コウグンシロアリとの出会い
  4.2 熱帯におけるシロアリの多様性
  4.3 シロアリの系統学的位置
  4.4 カースト間の分業
  4.5 シロアリの生活史とカースト分化経路
  4.6 コウグンシロアリの採餌行動
  4.7 コウグンシロアリの栄養生態
  4.8 ワーカー間の分業と多型ワーカーの発見
  4.9 社会行動と個体発生の制御
第5章 カースト分化の発生機構
  5.1 カースト分化研究のための材料の選定
  5.2 カースト分化経路
  5.3 屋久島にてオオシロアリ採集
  5.4 幼若ホルモン類似体による兵隊分化の誘導
  5.5 カースト分化における形態形成
  5.6 前兵隊ステージにおける頭部の成長
  5.7 テングシロアリ兵隊の額腺突起原基
  5.8 幼若ホルモンによる制御
  5.9 インスリン経路とカースト分化
第6章 アブラムシの表現型多型
  6.1 北海道のユキムシ
  6.2 翅多型
  6.3 繁殖多型
  6.4 オス産生の仕掛け
  6.5 胚発生の多型
  6.6 アブラムシにみられる真社会性-兵隊アブラムシ
  6.7 これからのアブラムシ生物学
第7章 ミジンコの誘導防御
  7.1 ミジンコとは
  7.2 ミジンコの生活史
  7.3 ミジンコにみられる形態輪廻(季節的形態変化)
  7.4 誘導防御
  7.5 ネックティースの形成機構
  7.6 カイロモン感受期
  7.7 体サイズと防御形態のトレードオフ
  7.8 防御形態形成の分子機構
  7.9 リアクション・ノームの進化
第8章 性的二型と表現型可塑性
  8.1 性的二型と表現型可塑性
  8.2 温度依存的性決定
  8.3 共生・寄生微生物による性の操作
  8.4 性特異的形質
  8.5 糞虫の角形質の発生と進化
  8.6 糞虫における角の二型の適応的意義とトレードオフ
  8.7 クワガタムシ類にみられる大顎形態の性的二型
  8.8 性的形質の進化-クロスセクシャル・トランスファー
第9章 氏か育ちか
  9.1 環境要因とヒトとのかかわり
  9.2 催奇性因子-胚発生における環境の影響
  9.3 内分泌攪乱物質
  9.4 ヒトの発生過程における遺伝的要因と環境要因
  9.5 環境と疾病
第10章 表現型可塑性と生物の進化
  10.1 適応的な可塑性と非適応的な可塑性
  10.2 可塑性と多様性
  10.3 ダーウィニズムとは
  10.4 ラマルキズム
  10.5 ボールドウィン効果
  10.6 遺伝的同化
  10.7 表現型順応が遺伝的順応をリードする
  10.8 表現型統合
  10.9 表現型可塑性と進化可能性