岡本 勝/著 -- ミネルヴァ書房 -- 2016.5 -- 369.81

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資料詳細

タイトル アメリカにおけるタバコ戦争の軌跡
タイトルカナ アメリカ ニ オケル タバコ センソウ ノ キセキ
副書名 文化と健康をめぐる論争
著者 岡本 勝 /著  
著者カナ オカモト マサル
出版者 ミネルヴァ書房
出版年 2016.5
ページ数 14,388,40p
大きさ 22cm
一般件名 禁煙 , アメリカ合衆国-歴史
ISBN13桁 978-4-623-07573-7 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 369.81
内容紹介 愛された嗜好品から不健康の象徴へ。19世紀末の反紙巻きタバコ運動から、タバコが大衆消費社会を象徴するようになった経緯、さらに広告が果たした役割まで、「タバコ戦争」とも呼ばれるようになる歴史的展開を詳述する。
著者紹介 1951年神戸市生まれ。ブランダイス大学大学院博士課程(アメリカ史)中退。広島大学大学院総合科学研究科教授。専攻はアメリカ研究。著書に「禁酒法」など。

目次

序章 アメリカ・タバコ戦争の概観
第一章 初期反紙巻きタバコ運動
  はじめに
  一 初期の反タバコ言説
  二 紙巻きタバコと「アメリカン・タバコ会社」
  三 反紙巻きタバコ運動のはじまり
  四 特定の社会集団を標的にした紙巻きタバコ規制
  五 シガレット・プロヒビションの成立とその執行状況
  六 第一次世界大戦後の州CP法
  おわりに
第二章 女性によるタバコ使用
  はじめに
  一 「ヴィクトリア時代の道徳観」と「領域」
  二 喫煙の広がりとそれへの対応
  三 第一次世界大戦と紙巻きタバコ
  四 男女平等の象徴としての喫煙
  おわりに
第三章 紙巻きタバコの流行と広告
  はじめに
  一 初期の紙巻きタバコ広告
  二 紙巻きタバコの全国ブランド化
  三 新しいメディアによるタバコ広告
  四 女性をターゲットにした広告
  おわりに
第四章 健康に関するタバコ言説の変遷
  はじめに
  一 初期タバコ不健康言説
  二 肺ガンとの関係
  三 第二次世界大戦後の研究成果
  四 一九六四年の「公衆衛生局医務長官諮問委員会報告書」
  おわりに
第五章 「連邦紙巻きタバコ表示広告法」の成立をめぐる攻防
  はじめに
  一 プラザホテル会合への経緯
  二 「タバコ産業調査研究委員会」の設立とその活動
  三 「連邦取引委員会」と議会での公聴会
  四 紙巻きタバコ業界の対応
  五 「連邦紙巻きタバコ表示広告法」の成立とその問題点
  おわりに
第六章 「現代タバコ戦争」の転換点としての一九八〇年代
  はじめに
  一 「自発的で自由な行為」としての喫煙
  二 ニコチンの依存性
  三 迷惑行為としての喫煙
  四 受動喫煙と肺ガンの関係
  おわりに
第七章 喫煙の政治問題化
  はじめに
  一 タバコ増税政策
  二 住民投票による州タバコ税の引きあげ
  三 連邦レベルでの喫煙規制
  四 州レベルの「屋内清浄空気法」
  五 自治体レベルの「屋内清浄空気法」
  おわりに
第八章 「現代タバコ戦争」における個人訴訟
  はじめに
  一 「第一波」のタバコ訴訟
  二 攻めの被告側と守りの原告側
  三 「第二波」を象徴するチポロン訴訟
  四 原告勝訴の事例
  おわりに
第九章 集団訴訟と医療費求償訴訟
  はじめに
  一 「第三波」のタバコ訴訟としての集団訴訟
  二 州政府による医療費求償訴訟
  三 一九九七年六月の「包括的和解合意」
  四 「マケイン法案」の不成立と「一括和解合意」の成立
  おわりに
終章 生きのこりをかけた戦い