酒井 啓子/編著 -- 晃洋書房 -- 2016.4 -- 312

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閲覧室 /312/サ/ 117007088 成人一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 途上国における軍・政治権力・市民社会
タイトルカナ トジョウコク ニ オケル グン セイジ ケンリョク シミン シャカイ
副書名 21世紀の「新しい」政軍関係
叢書名 シリーズ転換期の国際政治
著者 酒井 啓子 /編著  
著者カナ サカイ ケイコ
出版者 晃洋書房
出版年 2016.4
ページ数 5,316p
大きさ 22cm
一般件名 政治 , 国防 , 権力 , 発展途上国
ISBN13桁 978-4-7710-2694-0 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 312
内容紹介 破綻する国家、解き放たれる軍、戸惑う市民社会…。激しく変動する現実をどう捉えればよいのだろうか? 新しく立ち現れる政軍関係に焦点を当て、危機にたつ現代の国際社会の諸相を提示する。
著者紹介 1959年生まれ。東京大学教養学部卒業。千葉大学法政経学部教授。著書に「フセイン・イラク政権の支配構造」「移ろう中東、変わる日本」など。

目次

第1章 21世紀の「軍・政治権力・市民社会」間関係
  1 先行研究動向概観
  2 2001年以降の軍の政治的役割を巡る新たな局面
  3 市民社会と軍と民主化
第2章 「アラブの春」と政軍関係
  はじめに
  1 途上国政軍関係の「伝統」的論点
  2 市民社会の存否
  3 軍の専門職業主義と制度化
  4 将校団の共和国
  5 準軍事組織・軍の分極化・民兵
  6 クーデタ耐性の破裂
  おわりに
第Ⅰ部 政治権力と軍
第3章 タイのクーデタ
  はじめに
  1 なぜクーデタをするのか
  2 1991年クーデタと1992年「暴虐の5月」事件
  3 2006年クーデタ
  4 2014年クーデタ
  おわりに
第4章 スィースィー政権の権威主義化にみるエジプト国軍の役割
  はじめに
  1 これまでの経緯
  2 呼ばれ出ていく国軍
  3 権威主義を温存させた民主化プロセス
  4 スィースィー政権における権威主義の強化
  おわりに
第5章 パキスタン政治の変化と軍の役割
  はじめに
  1 最高裁の自立的な動きとその起源
  2 背景としての政治状況
  3 政軍関係の変化
  おわりに
第6章 イエメン・ホーシー派の展開
  1 内戦の背景
  2 ホーシー派に関わる情勢と特徴
  3 地域情勢との比較と政軍関係
第7章 革命か,クーデタか
  はじめに
  1 ミロシェヴィッチ体制下の軍と治安機関
  2 ミロシェヴィッチ体制の崩壊における軍と治安機関の役割
  3 新体制における軍と治安機関
  おわりに
第8章 イラク国家建設と軍再建の蹉跌
  はじめに
  1 軍の解体と頓挫した再建
  2 祖国を守るのは誰か
  3 軍の改革
  4 軍の退場
  おわりに
第9章 分断社会における国軍の相貌
  はじめに
  1 ポスト内戦期における「軍の脱政治化」
  2 戦わない軍,戦えない軍
  3 「軍の脱政治化」がもたらす「政治の再軍事化」
  おわりに
第Ⅱ部 市民社会と選挙
第10章 フィリピンにおける新たな政軍関係の展開
  はじめに
  1 政軍関係に関する理論的考察
  2 マルコス独裁体制からコラソン・アキノ民主体制へ
  3 政軍関係を規定する制度的要因
  4 政権交代を求める軍部と市民社会
  5 軍部と市民社会との新たな関係
  おわりに
第11章 エジプトにおける2つの「革命」と社会運動
  はじめに
  1 「1月25日革命」
  2 「革命」間期
  3 「6月30日革命」
  おわりに
第12章 民主化期のインドネシアにおける政軍関係と市民社会
  はじめに
  1 民主化移行期における政軍関係の変容
  2 市民社会と軍
  3 国家と市民社会
  おわりに
第13章 イランにおける制度的弾圧と一般国民
  はじめに
  1 イラン型競合的選挙をめぐる謎
  2 イラン型競合的選挙の制度的起源
  おわりに
第14章 マレーシアにおけるゲームのルールと軍
  はじめに
  1 エリート政治と民主制の危機:植民地期-1970年まで
  2 国民戦線体制の強靱性:1971-1997年
  3 国民戦線体制の動揺と漸進的自由化に向けた動き:1997年以降
  おわりに