鳥原 学/著 -- 筑摩書房 -- 2016.3 -- 740.2

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所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
ティーン /743/ト/ 121000400 児童一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 写真のなかの「わたし」
タイトルカナ シャシン ノ ナカ ノ ワタシ
副書名 ポートレイトの歴史を読む
叢書名 ちくまプリマー新書
著者 鳥原 学 /著  
著者カナ トリハラ マナブ
出版者 筑摩書房
出版年 2016.3
ページ数 222p
大きさ 18cm
一般件名 写真-歴史 , 肖像
ISBN13桁 978-4-480-68955-9 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 740.2
内容紹介 証明写真の変化、個性的になった婚礼写真や遺影、ファッション写真、自撮りやプリクラの流行…。現代の新しいポートレイト写真の事例を紹介するとともに、それらが生まれてきた歴史的な経緯をたどる。
著者紹介 1965年生まれ。近畿大学商経学部卒業。写真評論家。日本写真芸術専門学校、東京ビジュアルアーツ講師。雑誌への寄稿、ワークショップの企画なども行う。著書に「日本写真史」など。

目次

まえがき 変わらぬこと、変わったこと
第一章 ポートレイトは何を語るのか
  第一節 顔を集める
  親しい人の身代わりとして/写真ブームはポートレイトとともに/コレクターの誕生/世界一有名なポートレイト/時間を超える想像力/モノからデータへ
  第二節 パターンのなかの個性
  「自分はそんな顔をしていない!」/「らしさ」に嵌め込まれたポートレイト/個性を引き出すために-ナダールの写真館/現代的な「らしさ」の表現/様式化された記念写真/広がる生前遺影/葬儀の意味が変わってきた
  第三節 証明写真の役割
  所属意識をつくる/顔を認識するカメラ/顔認識技術の課題/ニュートラル(中立)であれ/合格率がアップする証明写真とは/自然な感じを演出する
  第四節 顔が物語っているもの
  顔は運命を予言する?/視線と眼差しの強さ/アングルが表すもの/ポーズの持つ意味/光の効果を読む/距離-親密さと背景/誰と写っているのか/ポートレイト写真の虚と実
第二章 理想の私を求めて-ファッションとポートレイト
  第一節 現実と理想とのギャップ
  メッセージとしてのファッション/際限のない内面化/スタイルを磨き上げる/ファッションモデルという存在/モデルたちの悲劇/過度な修整は許されるのか/規制の動き/写される側が声を上げ始めた
  第二節 日本人のモード
  イメージのお手本として/「八頭身」への憧れ/ファッション雑誌の役割/既製服に身体を合わせる時代/「ジャパネスク」と山口小夜子/写真家広川泰士の実験-写真集『sonomama sonomama』
  第三節 「読者モデル」と「ストリートスナップ」
  ストリートファッションと写真/「かわいい」がキーワード/自分たちの目線で共感できるもの/読者モデルで見せるファッション誌/「読モ」のポートレイト-押切もえの場合/プロのモデルと個性の表現/ストリートスナップの登場/ファッション業界の変化/SNSの普及とブロガーたちの自撮り/ファッション写真のフラット化
第三章 自撮りとコスプレ
  第一節 自分を描く動機
  レディ・ガガの自撮り/若い世代にとって「今しかできないこと」/画家たちの描く自画像/「私」という興味深いテーマ/フレームの役割の違い/写真の持つ曖昧さ/ヴィヴィアン・マイヤーが残したもの/謎が謎を呼ぶ/女性写真家たちの台頭/蜷川実花のデビュー作/二〇年後のセルフポートレイト/飛ぶ「わたし」/誰でもできる、が重要/セルフポートレイトのコスプレ化
  第二節 プリクラと写メ
  女子中高生ユーザーは一〇〇〇万人/撮られる側から撮る側へ/コミュニケーション手段としてのプリクラ/メディアの中の自己表現/「写メ」の誕生/一〇代の声を生かした研究開発/日本的「美人化装置」へ/「デカ目」から「ナチュラルに盛る」へ/プリクラはアメリカで受け入れられるか?/文化の違いと現地化
  第三節 コスプレ写真の現在
  レイヤーとカメコ/表現への入り口として/レイヤーはなぜ写真に向かうのか/二次創作との違い/制服ポートレイトはなぜ増えるのか/記号化と匿名性/突出したくないけど支持されたい/生きるためのポートレイト写真
あとがき