小川 眞里子/著 -- 名古屋大学出版会 -- 2016.2 -- 491.7

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資料詳細

タイトル 病原菌と国家
タイトルカナ ビョウゲンキン ト コッカ
副書名 ヴィクトリア時代の衛生・科学・政治
著者 小川 眞里子 /著  
著者カナ オガワ マリコ
出版者 名古屋大学出版会
出版年 2016.2
ページ数 5,298,180p
大きさ 22cm
一般件名 細菌学-歴史 , 感染症-歴史 , 衛生-イギリス
ISBN13桁 978-4-8158-0826-6 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 491.7
内容紹介 19世紀イギリス。数々の施策を経て国家医学から帝国医学へと至った公衆保健と、進化論を組み込みながら独自の展開を遂げた実験医学。それらの全体像と相互の関係を明らかにし、社会と医学の関係を問い直す。
著者紹介 東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学。三重大学名誉教授。博士(学術)。著書に「甦るダーウィン」「フェミニズムと科学/技術」など。

目次

序章
  一 問題の所在と本書の視座
  二 国家医学から帝国医学へ
第Ⅰ部 テムズ河
第1章 変容するロンドンの暮らし
  一 人口の急増と食糧問題・衛生問題
  二 農芸化学の誕生と肥料の大量輸入
  三 チャドウィックとファー
  四 テムズ河の汚染
  五 リービヒの発酵および伝染病理論
第2章 屎尿の利用と衛生施策
  一 衛生政策に着手する
  二 首都下水道委員会
  三 ヴィクトリア時代を代表する大工事
  四 資産としての屎尿
  五 リービヒを担ぎ出したシティ
  六 感謝状とその後
  七 屎尿灌漑と病原毒素
第Ⅱ部 漂う微生物の本性を追う
第3章 コンタギオンからジャームへ
  一 産褥熱から病院熱へ
  二 ボーダレス時代
  三 リスターの化膿防止法と発酵研究
第4章 病原菌理論の時代
  一 バードン-サンダーソンと生体解剖反対運動
  二 進化論と病原菌
第5章 ロンドン国際医学大会
  一 世界の名士が一堂に
  二 微生物学の全面展開
  三 真に国際的な会議
  四 公衆衛生から国家医学へ
  五 ロンドン国際医学大会の意義
第Ⅲ部 スエズ運河
第6章 コレラとスエズ運河
  一 一八八三年のエジプトにおけるコレラ流行の注目点
  二 「コレラとコンマ菌に関するコッホの理論を論駁する」
  三 スエズ運河をめぐる情勢
  四 エジプトにおけるコレラの流行
  五 フランスおよびドイツのコレラ調査団
  六 ドイツとフランスの動静
第7章 病原菌と帝国
  一 イギリスの反撃準備
  二 クラインとギビースのコレラ調査
  三 報告書の提出とローマ国際衛生会議
  四 報告書検討委員会メモ
  五 「論駁」の国内評価
  六 医学は帝国の道具なり
終章
  一 団結して闘う医師たち
  二 本書を振り返って