永田 信/著 -- 東京大学出版会 -- 2015.11 -- 651.1

所蔵

所蔵件数は 1 件です。現在の予約件数は 0 件です。

所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
閲覧室 /651.1/ナ/ 116994724 成人一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 林政学講義
タイトルカナ リンセイガク コウギ
著者 永田 信 /著  
著者カナ ナガタ シン
出版者 東京大学出版会
出版年 2015.11
ページ数 8,166p
大きさ 21cm
一般件名 森林政策
ISBN13桁 978-4-13-072065-6 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 651.1
内容紹介 著者の東京大学農学部での講義をわかりやすく編纂した「林政学」の教科書。世界の森林の現状、日本の木材需要・供給、森林の多面的機能と経済評価などについて、林学や経済学の専門知識がなくても理解できるように解説する。
著者紹介 1952年東京都生まれ。米国イエール大学大学院博士課程修了。Ph.D.(経済学)。東京大学大学院農学生命科学研究科教授。共著に「森林資源の利用と再生」など。

目次

第1講 世界の森林の現状
  1-1 だれが森林資源を把握しているか
  1-2 なぜ近年になって森林の調査が行われたか
  1-3 森林の定義
  1-4 気候帯と森林との関係はどうなっているか
  1-5 更新の仕方からみた森林の種類
  1-6 森林の多いところはどこか
第2講 熱帯林減少のメカニズム
  2-1 FRA2010にみる世界の森林面積
  2-2 世界の森林面積はどう変化しているか
  2-3 1人あたりの森林面積の年平均変化はどのくらいか
  2-4 U字型仮説と森林減少のメカニズム
第3講 日本の森林所有の形成
  3-1 森林の所有
  3-2 地租改正
  3-3 山林原野の官民有区分
  3-4 台帳面積と実測面積の乖離
  3-5 国有林,民有林,公有林
第4講 明治以降の経済と森林
  4-1 経済発展による時期区分-第二次世界大戦以前
  4-2 経済発展による時期区分-第二次世界大戦以降
  4-3 経済発展による時期区分-「失われた20年」
  4-4 人口成長による時期区分
  4-5 時期区分からみる森林政策-第二次世界大戦以前
  4-6 時期区分からみる森林政策-第二次世界大戦以降
第5講 日本の木材需要
  5-1 2通りの木材需要-丸太換算,用途別需要
  5-2 戦後の推移
  5-3 所得との関係-普通財,必需財,劣等財,奢侈財
  5-4 パルプと薪炭材
  5-5 製材品と合板
  5-6 低成長期における構造変化
第6講 日本の木材供給
  6-1 戦後の推移-外材による需要吸収
  6-2 国産材と外材の供給曲線
  6-3 小国の仮定-ブランドン説
  6-4 国産材供給の非弾力性-行武説
  6-5 長期変化に対する理解
第7講 市場経済システムと効率性
  7-1 生産者と消費者からなる経済システム
  7-2 封建的な経済システムにおける取引
  7-3 良心的な独裁者が決めるシステムにおける取引
  7-4 市場経済メカニズム(完全競争市場)における取引
  7-5 異なる経済システムで得られた結果をどう評価するか
  7-6 パレート改善・パレート効率性
第8講 市場と社会厚生
  8-1 パレート最適
  8-2 生産,費用,供給
  8-3 消費,効用,需要
  8-4 生産者余剰と消費者余剰
第9講 森林の多面的機能と経済評価
  9-1 森林の多面的な機能
  9-2 森林の機能を経済的に評価する-考え方の根幹
  9-3 旅行費用法
  9-4 ヘドニック価格法
  9-5 仮想評価法
  9-6 代替法
  9-7 貨幣的に評価することの意味
第10講 公共財供給の最適条件
  10-1 市場の失敗と公共財
  10-2 公共財以外の市場の失敗
  10-3 異時点における評価
  10-4 費用・便益分析
  10-5 公共財の社会的最適供給量
第11講 コースの定理と森林法制
  11-1 コースの定理-煙害をめぐる工場と住民の例
  11-2 市場の失敗,コースの定理,法の役割
  11-3 林政にかかわる近代法制度の変遷
  11-4 法律の段階構造と保安林制度