岡野 八代/著 -- 岩波書店 -- 2015.10 -- 311.1

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資料詳細

タイトル 戦争に抗する
タイトルカナ センソウ ニ コウスル
副書名 ケアの倫理と平和の構想
著者 岡野 八代 /著  
著者カナ オカノ ヤヨ
出版者 岩波書店
出版年 2015.10
ページ数 9,281,11p
大きさ 20cm
一般件名 政治哲学 , 平和
ISBN13桁 978-4-00-061071-1 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks
言語 jpn
分類記号 311.1
内容紹介 9・11事件後の暴力の連鎖、「慰安婦」にされた女性たちの経験、立憲主義と平和主義を切り捨てようとする日本政府の姿勢などを踏まえて戦争の本質を論じ、人間の具体的な生の経験から、反暴力・反戦争の思想を紡ぎだす。
著者紹介 1967年生まれ。早稲田大学にて博士号(政治学)取得。同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授。京都96条の会代表。著書に「法の政治学」「フェミニズムの政治学」など。

目次

第Ⅰ部
第一章|「テロとの戦争」との闘い
  はじめに
  第1節 9・11事件直後の合衆国フェミニストたちの反応
  第2節 合衆国におけるアフガン女性の抹消と「主体」の論理
  第3節 「主体」批判から他者への責任へ
  第4節 倫理的責任
  第5節 集合的責任
  第6節 認識主体の倫理性
  小括
第二章|「慰安婦」問題と日本の民主化
  はじめに
  第1節 国民基金とwamの比較検討
  第2節 問われているのは、日本の民主化である
第三章|修復的正義
  はじめに
  第1節 法(=正義)と和解について
  第2節 新しい「正義」概念へ
  第3節 修復的正義と和解
第四章|グローバルに正義を考える
  はじめに 不正義の感覚からの始まり
  第1節 不正義の感覚と民主主義
  第2節 西洋の伝統における正義論の始まり
  第3節 なぜ、「慰安婦」問題は正義の問題なのか
  小括
第Ⅱ部
第五章|自由と平等をめぐるジェンダーの政治
  はじめに ジェンダーフリー・バッシングとはなんだったのか
  第1節 <自然>と<政治的なるもの>
  第2節 名誉から尊厳へ
  第3節 政治的平等と<人間の尊厳>
  第4節 ジェンダーの政治の必要性
第六章|立憲主義再考
  はじめに ジェンダーフリー・バッシングが突き崩そうとするもの
  第1節 現代日本における政治的意志
  第2節 近代立憲主義における「公共性」と「個人の尊厳」
  第3節 法の下の平等と「家族」
  小括
第七章|歴史を冒瀆する憲法「改正」論
  はじめに 歴史への冒瀆
  第1節 立憲主義と自民党草案
  第2節 わたしたちは、戦争の犠牲者のおかげで生きているのか?
第八章|普遍の原理と一人ひとりの<わたしたち>
  はじめに わたしにとっての、憲法問題
  第1節 立憲主義と人権
  第2節 われら日本国民
  第3節 決定不可能な<わたしたち>
  小括
第Ⅲ部
第九章|「安全保障」を問い直す
  はじめに
  第1節 西洋政治思想における安全保障
  第2節 安全保障神話
  第3節 軍隊は本当に市民を守ってくれるのか?
  第4節 他者に依存する存在からの出発
  小括
第一〇章|戦争に抗する
  はじめに
  第1節 戦時に法は沈黙するinter arma silent leges
  第2節 立憲民主主義を否定する戦争は、市民を守るのか?
  第3節 身体に根ざした社会の構想へ
  おわりに