石原 千秋/著 -- 河出書房新社 -- 2015.7 -- 816

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所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
ティーン /816/イ/ 120987706 児童一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 生き延びるための作文教室
タイトルカナ イキノビル タメ ノ サクブン キョウシツ
叢書名 14歳の世渡り術
著者 石原 千秋 /著  
著者カナ イシハラ チアキ
出版者 河出書房新社
出版年 2015.7
ページ数 222p
大きさ 19cm
一般件名 作文
ISBN13桁 978-4-309-61696-4 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 816
内容紹介 作文とは、上手にウソをつくことである! 学校空間を覆っている見えないガラスの壁がどういうものかを明らかにして、個性的に「見える」作文の書き方を伝授する。
著者紹介 1955年生まれ。早稲田大学教育・総合科学学術院教授。専攻は日本近代文学。著書に「『こころ』で読みなおす漱石文学」「漱石と三人の読者」「教養としての大学受験国語」など。

目次

はじめに
第1章 「自由に書きなさい」のウソ
  「安全な答案」とは何か
  時と場所をわきまえる
  「自分の頭で考えなさい」って、ホントにそうしていいんですか?
  自由は恐ろしい
  他者の中で自分の位置を決める
第2章 作文とはウソをつくことである
  小説は自由に読んでもいい?
  入試国語は紙の上の学校空間だ
  学校空間はいつも正しい
  学校で教えること
  思ってもいけない
  学校空間で許される唯一のウソ
第3章 「私は自由ではない」から出発する
  ウソをついた自分とは何者か?
  人間の証明
  ウソがヒトを人間にする
  私は「ここ」にしかいられない
  「ここ」という場所の自由
第4章 「客観的」な立場はない
  「客観的」という罠
  判断の基準を変えること
  「正解主義」の恐ろしさ
  判断は解釈である
  「論理的」はどうだろうか
  書くことは決断すること
第5章 君は「ウォークマン」を知っているか
  線を引くこと
  「個性的な人」はめったにいない
  個性は作るもの
  「ウォークマン」という思想
  個性は迷惑
  「読者」を意識すること
  文章の神々は細部に宿る
第6章 個性的な作文に見える方法を教えよう
  二項対立を使う
  二項対立は権力にかかわる
  つまらない作文の見本
  ちょっとヘンな「だからこそ」
  しっくり来ない理由
  「正しいこと」の退屈さに耐えよう
  「ふつうは~しかし」と書こう
第7章 二項対立で書いてみる
  「むかつく」自分を書いてみる
  言葉の意味
  ストーリー型とプロット型
  プロット型で自分を知る
  教育は常に正しいか
  教育は可能性を否定する
  プロット型は発展する
  批判を怖れてはいけない
  批判に反論しながら書く
第8章 「多様性」は思考停止のマジックワード
  流行とは何か
  流行は「自由」の象徴
  ロースクールという流行
  思想の「流行語大賞」
  「多様性」が大流行
  「向き合う」も便利な言葉だ
  高度経済成長期の終わり
  ポストモダン思想と「多様性」
  成長物語の時代
第9章 『坊っちゃん』の読書感想文を書く
  「ふつう」は隠しておく
  審査員特別賞を狙う
  正義感溢れる『坊っちゃん』
  無償の愛を捧げる清
  小説の仕掛けを暴く
  <坊っちゃん>は君たちの隣人だ
  仮想敵を作る
  母性批判はNG
  清は四国の位置も知らないのか
コラム 秘伝! 作文のポイント
  (1)原稿用紙の使い方と作文の書き方
  (2)ガラスの壁に近づくこと
  (3)自分の「ここ」を確かめること
  (4)判断と「正義」を考える
  (5)ウォークマンと自由を考える
  (6)「ふつうは~しかし」を身につけよう
  (7)「なぜ~なぜなら」と「もちろん~しかし」を使ってみる
  (8)「多様性」が隠すもの
  (9)文学の神は細部に宿る
付録 『坊っちゃん』 一
おわりに