藤本 隆宏/編 -- 有斐閣 -- 2015.7 -- 520.4

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閲覧室 /520.4/ケ/ 116931825 成人一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 建築ものづくり論
タイトルカナ ケンチク モノズクリロン
副書名 Architecture as “Architecture”
叢書名 東京大学ものづくり経営研究シリーズ
著者 藤本 隆宏 /編, 野城 智也 /編, 安藤 正雄 /編, 吉田 敏 /編  
著者カナ フジモト タカヒロ,ヤシロ トモナリ,アンドウ マサオ,ヨシダ サトシ
出版者 有斐閣
出版年 2015.7
ページ数 12,495p
大きさ 22cm
一般件名 建築
ISBN13桁 978-4-641-16414-7 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 520.4
内容紹介 特殊なもの、特殊な世界と見られがちな建築物および建築業を「普通の人工物」「普通のものづくり産業」として分析。さらに今後の建築産業のものづくりのあり方、他産業へのインプリケーションについて考察する。
著者紹介 1955年生まれ。東京大学大学院経済学研究科教授。

目次

序章 建築の「ものづくり分析」を行う意味
  1 なぜ建築業のものづくり分析を行うのか
  2 ものづくり経営学と建築学
  3 本書の構成
第Ⅰ部 ものづくり経営学から見た建築
第1章 建築物と「広義のものづくり」分析
  1 「広義のものづくり」とは:良い設計の良い流れ
  2 建築物のものづくり分析(1):ストック側面
  3 建築物のものづくり分析(2):建築物のフロー側面
  4 建築における設計循環の全体像
  5 建築物の機能と構造
  6 建築の産業分析:現場発の視点から
  まとめ:新たな視点からの建築産業論
第2章 日本型建築生産システムの成立とその強み・弱み
  はじめに
  1 日本の建設産業の強み;取引リスクと関係レントによる説明
  2 日本型建築生産システムの特性
  3 転換を境に最大化した構造的リスク:強みが弱みに
  4 持続可能な建築産業像と強みの保持に向けて
  5 設計施工一貫方式の今後
第3章 建築における価値創造
  はじめに
  1 建築の競争環境:発注側,受注側ともにジレンマを抱える仕組み
  2 建築分野における健全な競争環境の構築
  3 建築におけるこれからの価値創造の方向性
第4章 プロダクトからサービスへ
  1 人工物としての建築と建築の機能
  2 市場の変容と建築の考え方の変化
  3 使い方・住まい方のカスタマイゼーションへ
  4 ストック時代の産業枠組み
  5 サービス・プロバイダーのビジネスモデル
  6 サービス・プロバイダーが定着・展開するための諸条件
  おわりに
第Ⅱ部 建築ものづくりの特徴
第5章 建築の特徴のとらえ方
  1 建築の基本的な特徴
  2 類型化による建築の全体像の把握
  3 価値創造の視点から見る建築の類型化
  4 多様な建築に関する正確な理解の必要性
第6章 「アーキテクチャ」から見た日本の建築ものづくり
  1 はじめに
  2 建築ものづくりの「アーキテクチャ」による記述
  3 日本の建築ものづくりのアーキテクチャ
  4 日本の建築における機能-構造-工程-生産組織の関係性
  5 構成要素の重層性から見たアーキテクチャの特性
  6 建築産業の組織特性と製品アーキテクチャの関係性
  7 構造-工程アーキテクチャを擦り合わせる構工法計画
  8 建築ものづくりのアーキテクチャとBIM
第7章 建築におけるアーキテクチャの位置取り戦略
  はじめに
  1 アーキテクチャの位置取り戦略とは
  2 日本の建築物とアーキテクチャの位置取り
  3 建築物のアーキテクチャ位置取り戦略の諸類型
  4 人工物の階層構造と中外アーキテクチャの分析
  5 住宅分野の分析
  6 非住宅分野の分析
  7 その他の分野
  8 まとめ
第Ⅲ部 建築ものづくりにおける課題と展望
第8章 建築の顧客
  1 建築の顧客とは
  2 顧客システム
  3 建築物の顧客システム
  4 建築の顧客システムの分析
  5 ディスカッション
  おわりに
第9章 建築物の価格設定
  はじめに
  1 建築価格決定の不確実性・不安定性
  2 機能と価格に関する従来の経済分析
  3 建築物の価格設定の特徴と進化
  4 個別の建物(物件)取引における価格
  5 建築の価格設定に関する問題解決に向けて
  おわりに
第10章 建築産業の契約に関する分析
  はじめに
  1 ゲーム理論
  2 情報の経済学
  3 基本的な契約モデル
  4 契約後に生じる事態への対処
  まとめ
第11章 建築の組織論
  1 はじめに:なぜ,統合者(system integrator)が重要か
  2 製造業の製品開発プロセスにおける統合者(開発リーダー)のあり方
  3 建築の活動はプロジェクトを基盤とする
  4 建築プロジェクトにおけるシステム統合にかかわる論点
  5 建築プロジェクトにおけるまとめあげの事例
  6 建築プロジェクトにおける統合者像
終章 建築産業のものづくりのあり方
  1 本書が提示した論点
  2 浮かび上がってきた建築産業の課題
  3 今後の展望と提言
  4 結語:開かれた建築業を目指して