加藤 悠希/著 -- 中央公論美術出版 -- 2015.1 -- 521.5

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資料詳細

タイトル 近世・近代の歴史意識と建築
タイトルカナ キンセイ キンダイ ノ レキシ イシキ ト ケンチク
著者 加藤 悠希 /著  
著者カナ カトウ ユウキ
出版者 中央公論美術出版
出版年 2015.1
ページ数 312p
大きさ 22cm
一般件名 日本建築-歴史
ISBN13桁 978-4-8055-0729-2 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 521.5
内容紹介 過去の建築に対する関心・知識のあり方、「建築を建てる」等の行為にあらわれる、行為の主体の歴史意識について、伊勢神宮、秀吉をめぐる建築などを取り上げ、国学者・有識故実家といった学者・知識人の動向を中心に検討する。
著者紹介 1981年生まれ。東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程修了、博士(工学)。公益財団法人竹中大工道具館研究員。共著に「大名江戸屋敷の建設と近世社会」など。

目次

序章
  1 建築をめぐる歴史意識について
  2 本書の構成と概要
  3 近世・近代の学問状況の概観
第一部 伊勢神宮における殿舎の復古と考証
第一章 慶安・寛文期の殿舎再興における儀式帳の役割
  はじめに
  1 慶安度式年遷宮における内宮殿舎の再興
  2 寛文三年における両宮摂社の再興
  3 寛文度式年遷宮における両宮玉垣の再興
  4 『皇太神宮儀式帳』の参照姿勢の変化
  おわりに
第二章 近世中期における殿舎の考証とその意義
  はじめに
  1 成果物としての考証へ
  2 両宮間の争論と考証
  おわりに
第三章 近代の式年遷宮における造営体制の変化と考証
  はじめに
  1 明治二年度式年遷宮
  2 明治二二年度式年遷宮
  3 造神宮使庁体制から戦後へ
  おわりに
第二部 有職故実における公家・武家邸宅像
第四章 『家屋雑考』の流布と「寝殿造」の定着過程
  はじめに
  1 『家屋雑考』の「寝殿造」像
  2 近世における形式概念の流布
  3 明治期における「寝殿造」の定着
  4 『家屋雑考』の流布状況
  5 『古事類苑』居処部の編纂と『家屋雑考』
  6 建築学における「寝殿造」の受容
  おわりに
第五章 近世における過去の武家邸宅像について
  はじめに
  1 『家屋雑考』の武家邸宅像
  2 一八世紀中頃までの記述
  3 伊勢貞丈以降の記述
  4 『家屋雑考』の武家邸宅像の位置付け
  おわりに
第六章 明治期における過去の武家邸宅像について
  はじめに
  1 明治二〇年以前の記述
  2 明治後半期の試行錯誤
  3 『故事類苑』居処部にみる諸説
  おわりに
第七章 有職故実家松岡行義の邸宅に関する知識について
  はじめに
  1 過去の邸宅に関する著述
  2 知識形成過程とその特徴
  3 知識形成の動機・目的
  おわりに
第三部 秀吉をめぐる建築と由緒
第八章 聚楽第・伏見城・豊国社遺構説の萌芽
  はじめに
  1 一七世紀後半における地誌・名所記の記述
  2 地誌以外の記録から
  おわりに
第九章 一八世紀における聚楽第・伏見城・豊国社遺構説
  はじめに
  1 京都の地誌・名所図会にみられる遺構説
  2 地誌以外の記録にみられる遺構説
  3 秀吉をめぐる由緒の性格と価値
  おわりに
終章
  はじめに
  1 近世・近代の歴史意識と建築-まとめにかえて
  2 工匠の知識との関わり
  3 古建築への視線