北野 秋男/著 -- 東信堂 -- 2015.1 -- 377.5

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資料詳細

タイトル ポストドクター
タイトルカナ ポストドクター
副書名 若手研究者養成の現状と課題
著者 北野 秋男 /著  
著者カナ キタノ アキオ
出版者 東信堂
出版年 2015.1
ページ数 9,312p
大きさ 22cm
一般件名 博士
ISBN13桁 978-4-7989-1245-5 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 377.5
内容紹介 常勤研究職に就けぬ博士号取得者、ポストドクターの数は近年ますます増加し、多くは不安定な生活のうちに呻吟している。ポスドク問題の経緯と現状に関し、詳細な調査のもと諸外国との比較も交え、その深部にまでメスを入れる。
著者紹介 1955年富山県生まれ。日本大学文理学部教授・日本大学大学院総合社会情報研究科教授。著書に「アメリカ公教育思想形成の史的研究」など。

目次

序章 研究の課題と方法
  1 切り捨てられるポスドク
  2 ポスドクの悲惨な現状
  3 本書の目的
  4 本書の課題と独創性
  5 先行研究の分析
  6 本書の構成
<第一部 日本のポスドク制度の現状と課題>
第1章 大学院拡充化問題と大学教授職の推移
  1 大学院博士課程の拡充
  2 大学院生の生活と経済的支援
  3 博士号取得者数の推移
  4 大学院改革の歴史
  5 大学院改革の事例
  6 文部科学省の方針転換:博士課程の定数削減
  7 大学教授職の推移
  8 非常勤講師の増加
第2章 ポスドク制度の起源と発展
  1 ポスドク(PD)と特別研究員(DC)
  2 「若手研究者養成」の始まり
  3 ポスドク制度の拡大
  4 ポスドク制度の現状と課題
  5 ポスドクの雇用形態と課題
  6 ポスドクの就職状況
  7 ポスドク制度の特徴と問題点
第3章 「雇用型ポスドク制度」の現状と課題
  1 文部科学省の全国調査
  2 調査の目的と「雇用型」ポスドクの実態
  3 財源別の内訳
  4 年齢分布、女性比率、外国人比率、社会保険加入率
  5 分野別の雇用状況
  6 就職・転職動向
  7 ポスドクへのインタビュー調査
  8 「雇用型ポスドク」の特徴と問題点
第4章 首都圏のポスドク制度
  1 「アンケート調査」による実態分析
  2 ポスドク「規程」と「選抜基準・方法」
  3 ポスドクの業務内容や待遇など
  4 ポスドク制度の実態と問題点
  5 その他の調査機関の指摘
第5章 人文・社会系分野における「ポスドク問題」
  1 人文・社会系博士課程修了者の増加
  2 人文・社会系博士の就職先
  3 人文・社会系ポスドクの現状
  4 政府の人文・社会系ポスドクへの認識
  5 日本社会学会のポスドク調査
  6 各大学・機関の若手研究者養成プログラム
  7 人文・社会系ポスドクの特異状況
第6章 ポスドク・キャリア支援の現状と課題
  1 「科学技術基本法」の制定
  2 「第一期科学技術基本計画」(平成8年度~12年度)
  3 「第二期科学技術基本計画」(平成13年度~17年度)
  4 「第三期科学技術基本計画」(平成18年度~22年度)
  5 科学技術振興機構のポスドク・キャリア支援
  6 ポスドクのキャリア・パスの実態
  7 経済界・産業界のポスドク・キャリア支援
  8 「ポスドク問題」から見た日本の産学官連携
第7章 各大学のポスドク・キャリア支援の現状と課題
  1 静岡大学「若手グローバル研究リーダー育成プログラム」
  2 早稲田大学「博士人材養成プログラム」
  3 名古屋大学「イノベーション創出若手研究人材養成プログラム」
  4 九州大学ポスドク支援策
  5 九州大学「キャリア支援センター」の活動
  6 京都大学「キャリアサポート・センター」の活動
  7 各大学のポスドク支援の課題
第8章 わが国の「ポスドク問題」の総括
  1 「事業仕分け」に見る「ポスドク問題」の議論
  2 「国内研究者」の指摘
  3 「国外研究者」の指摘
  4 ポスドク支援の必要性
  5 ポスドク支援の組織的取り組み
  6 「日本国家公務員労働組合連合会」の提言
  7 物理学系学会のポスドク支援
  8 ポスドク・ネットワークの構築
<第二部 諸外国のポスドク制度の現状と課題>
第9章 アメリカの高等教育事情と研究開発費
  1 日米の大学院生数の比較
  2 アメリカの学位取得状況
  3 アメリカの研究開発費
  4 連邦政府の研究開発費
  5 ブッシュ政権の高等教育政策
  6 クリントン・ブッシュ政権の高等教育政策
  7 オバマ政権の高等教育政策
第10章 アメリカのポスドク制度の現状と課題
  1 海外へ流失する日本人ポスドク
  2 アメリカ人ポスドクの事例
  3 ポスドクの現状と課題
  4 ポスドクの雇用先と待遇
  5 「米国大学協会」のポスドク調査
  6 スタンフォード大学のポスドク制度
  7 コロラド大学ボルダー校のポスドク制度
  8 イェール大学のポスドク制度
第11章 アメリカのポスドク・キャリア支援の現状と課題
  1 NIHのポスドク・キャリア支援
  2 NSFのポスドク・キャリア支援
  3 「全米ポスドク協会」の組織と活動
  4 「全米ポスドク協会」のキャリア支援
  5 その他のポスドク・キャリア支援の提言
  6 ポスドク・キャリア支援の日米比較
第12章 諸外国のポスドク制度
  1 ドイツに渡った日本人ポスドク
  2 日本と諸外国との大学院比較
  3 EU各国のポスドク制度
  4 中国のポスドク制度
  5 日本の外国人ポスドク支援
終章 ポスドクに求められる新たな研究者資質
  1 科学技術体制の転換
  2 ポスドクの「こだわり」とは何か
  3 ポスドク制度の改善策
  4 ポスドク・キャリア支援の提言
  5 「若手教育者養成」の背景と実態
  6 「若手教育者養成」の提言
  7 本書の「総括」