赤司 英一郎/著 -- 法政大学出版局 -- 2014.12 -- 940.278

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資料詳細

タイトル 思考のトルソー・文学でしか語られないもの
タイトルカナ シコウ ノ トルソー ブンガク デ シカ カタラレナイ モノ
副書名 ローベルト・ムージルの小説の方法について
著者 赤司 英一郎 /著  
著者カナ アカシ エイイチロウ
出版者 法政大学出版局
出版年 2014.12
ページ数 6,224p
大きさ 22cm
ISBN13桁 978-4-588-49507-6 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 940.278
内容紹介 ムージルは他者性、あるいは一回しか存在しないものをどのように表現しようとしたのか。非言語的なものを言語によってどのように語ろうとしたか。ムージル文学の奥行に深く分け入り、その創作方法と小説世界を明らかにする。
著者紹介 1953年福岡県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。東京学芸大学教授。専門はドイツ・オーストリア文学。共著書に「陽気な黙示録」など。

目次

第一章 夢の流出-『少年テルレスの惑い』について
  一、夢の器
  二、夢の物語
  三、夢の流出
  四、もうひとつの夢の流出
  五、夢と現実
第二章 非個人的なものが現われるトポスとしての<部屋>-『少年テルレスの惑い』から短篇集『合一へ』
  一、数学的思考から<隠れ処>へ
  二、<部屋>と感覚
  三、もうひとつの<部屋>の物語
  四、<部屋>からの解放
第三章 嫉妬の手-『愛の完成』について
  一、小説のモチーフ
  二、第三者
  三、水という自然
  四、愛のパラドックス
第四章 披かれた風景-『グリージャ』について
  一、遠き愛
  二、演劇的生活、あるいは非人間性
  三、ペルソナがない、あるいは「戦争」
  四、彼岸の部分
第五章 善良な人へのオマージュ-『トンカ』について
  一、愚かさ
  二、一回的な存在
  三、モラリストの視界
  四、他者としてのトンカ
第六章 比喩という方法、あるいは比喩のなかの出来事-『特性のない男』について
  一、ここからは何も生じない
  二、わたしはどこにいるのか、あるいは歴史について考えること
  三、主体的な思考が成立しない場所
  四、比喩という方法
  五、比喩のなかの出来事
  六、自我の「火」、あるいは、これは個人的な物語ではない
第七章 <贈られた>可能性感覚-『黒つぐみ』について
  一、関係性とそれを超えたもの
  二、天の鳥
  三、<贈られた>身体
  四、母親
  五、可能性感覚