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    松本大
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鵜野 祐介/著 -- 昭和堂 -- 2014.10 -- 384.5

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所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
児童研究 /384/ウ/ 120969803 児童一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 伝承児童文学と子どものコスモロジー
タイトルカナ デンショウ ジドウ ブンガク ト コドモ ノ コスモロジー
副書名 <あわい>との出会いと別れ
著者 鵜野 祐介 /著  
著者カナ ウノ ユウスケ
出版者 昭和堂
出版年 2014.10
ページ数 13,239,9p
大きさ 21cm
一般件名 児童文化 , 童謡-日本 , 民話-日本
ISBN13桁 978-4-8122-1423-7 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 384.5
内容紹介 子どもはなぜ「替え唄」を歌うのか。どうしてトトロは子どものときにだけ見えるのか。現実世界と超越世界を行き来する子どもの心。伝承児童文学の具体的なテキストを基にして、子どもの<内なる宇宙>を探る。
著者紹介 1961年岡山県生まれ。英国スコットランド・エディンバラ大学より博士号を受理。立命館大学文学部教授。専門は伝承児童文学の教育人類学的研究。著書に「子守唄の原像」など。

目次

第一章 「子どものコスモロジー」の理論
  1 問題の所在
  2 「コスモロジー」とは何か?
  3 「コスモロジー」論の諸相
  4 「子どものコスモロジー」論の諸相
  5 「子どものコスモロジー」論の展望
  6 「子どものコスモロジー」の射程
第二章 子どもはなぜ「替え唄」を歌うのか
  1 「替え唄」と「パロディ・ソング」
  2 替え唄の研究史
  3 替え唄の形態
  4 替え唄のモチーフ
  5 物語世界の脱構築と再構築
  6 ナンセンスへの指向性
第三章 唱え言葉「どちらにしようかな」の謎
  1 子どもの唱え言葉の位相
  2 「選択の唱え言葉」の国際性と歴史性
  3 明治~昭和初期の「どちらにしようかな」
  4 今日の「どちらにしようかな」
  5 子どもの言語感覚と遊び感覚
  6 唱え言葉にみる子どものコスモロジー
第四章 わらべうたにひそむ<あやしさ>の淵源
  1 <あやしさ>とは何か?
  2 なぞかけうた-諷喩性
  3 かえうた-対照性
  4 ものがたりうた-演劇性
  5 なげきうた-昇華性
  6 おしえうた-唱導性
  7 <いのち>を歌うことの<あやしさ>
第五章 食童子生肝譚にみる子どもの<あわい>性
  1 「肝取り地蔵」由来譚との遭遇
  2 <物語>の誕生-「事件」から「伝説」へ
  3 日本昔話における「食童子生肝(子どもの生き肝を食べる)」モチーフ
  4 「食童子生肝」モチーフの歴史性・国際性
  5 感染呪術と霊魂蘇生信仰
  6 選ばれし<あわい>存在としての子ども
  7 「七歳までは神のうち」の含意
第六章 妖精子守唄との出会いと別れ
  1 モノとしての「妖精」
  2 『聖徳太子伝』の子守唄とさまざまな「脅しの妖精子守唄」
  3 「脅しの子守唄」の意味をめぐって
  4 「取替え子」伝承にまつわる子守唄
  5 「眠りの精」の子守唄
  6 「妖精物語」と子守唄
  7 妖精とは何ものか?
  8 妖精と出会うことの意味
  9 なつかしい木陰にて
第七章 <魂呼ばい唄>としての子守唄考
  1 「愛しのグレゴール」
  2 <鬼子>としての子守唄
  3 混交する子守唄
  4 弔い唄としての子守唄
  5 奄美・沖縄の「哭きうた」と<魂呼ばい>
  6 <魂呼ばい唄>の原像
  7 <あわい>にある子どもの<たましい>
  8 <our song>としての子守唄
第八章 <あわい>を求める子どもたち
  1 <あわい>との出会いまで-類似概念の検証
  2 上橋菜穂子作品における<あわい>の世界
  3 日本昔話における<あわい>のイメージ
  4 「プレイ・マップ」にみる<あわい>への指向性
  5 伝承児童文学研究の可能性