元森 絵里子/著 -- 勁草書房 -- 2014.10 -- 367.61

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資料詳細

タイトル 語られない「子ども」の近代
タイトルカナ カタラレナイ コドモ ノ キンダイ
副書名 年少者保護制度の歴史社会学
著者 元森 絵里子 /著  
著者カナ モトモリ エリコ
出版者 勁草書房
出版年 2014.10
ページ数 12,225,17p
大きさ 22cm
一般件名 児童-歴史
ISBN13桁 978-4-326-60268-1 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 367.61
内容紹介 「子ども」とは何か、「大人」の境とは何か。戦前期の教育制度、少年法、工場法、未成年者飲酒禁止法、公娼制度の成立過程の議論を掘り起こし、年少者像の収斂と複層性を描き出す。
著者紹介 1977年東京都生まれ。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻(相関社会科学コース)博士課程単位取得退学。明治学院大学社会学部准教授。著書に「「子ども」語りの社会学」など。

目次

序章 「子ども」の近代を問い直す
  1 「子ども」の近代は一枚岩か
  2 「揺らぎ」「変容」論の平板さ
  3 「新しい子ども社会学」批判の潮流
  4 「子ども」の近代を捉える視角
第Ⅰ部 「子ども」の近代とはいかなるものか
第一章 教育の「児童」・司法の「少年」
  1 「子ども」の成立とはいかなる事態か1
  2 「児童」の発見・教育の自律
  3 保護と責任のあわい
  4 「子ども」の同型性と差異
第二章 「児童」の構築・放置される外部
  1 「子ども」の成立とはいかなる事態か2
  2 「児童」の発見と貧困層の実態への譲歩
  3 教育的論理の確立と発達する身体の実体化
  4 「児童」をめぐるネットワーク・逃れゆく年少者
  5 「子ども」の近代・錯綜する年少者像
第Ⅱ部 年少者へのまなざしの複層性
第三章 労働力から「児童」へ?
  1 「児童」の成立=「児童労働」の禁止か?
  2 教育的論理と資本の論理の対立構図の誕生
  3 資本の論理の譲歩と「実態」をめぐる攻防
  4 年齢による教育的論理と資本の論理の線引きへ
  5 空白期間なき移行の成立
  6 「児童」への囲い込みの恣意的なネットワーク
第四章 フィクションとしての「未成年」
  1 「児童」への囲い込みのあからさまな綻び1
  2 教育的論理と酒のリアリティ
  3 揺れる論理と法と酒
  4 論調の転換と法案の曖昧な成立
  5 蒸し返される議論・空転する言葉
  6 残る本音・曖昧に運用される制度
第五章 自由意志なき性的な身体
  1 「児童」への囲い込みのあからさまな綻び2
  2 自由意志というフィクションと年少者保護の視線の不在
  3 教育的論理への接近と距離
  4 教育的論理の無力・欲望のリアル
  5 必要とされる身体・すり抜ける言葉
終章 語られない年少者像・語り続けられる「子ども」
  1 「子ども」の近代
  2 複層性の語られなさをめぐって