杉浦 章介/著 -- 慶應義塾大学出版会 -- 2014.9 -- 319

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資料詳細

タイトル 越境的な規範の形成と執行
タイトルカナ エッキョウテキ ナ キハン ノ ケイセイ ト シッコウ
著者 杉浦 章介 /著  
著者カナ スギウラ ノリユキ
出版者 慶應義塾大学出版会
出版年 2014.9
ページ数 7,242p
大きさ 22cm
一般件名 グローバリゼーション
ISBN13桁 978-4-7664-2170-5 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 319
内容紹介 国家の領域を越えた統治は法的に可能か? グローバル化時代の統治革命を、狭義の「法」のみならず、法的拘束力のないルールや規範に焦点を当て、その本質と仕組みを明らかにする。
著者紹介 1947年生まれ。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。同大学名誉教授。Ph.D.(地理学、ペンシルベニア州立大学)。著書に「都市経済論」など。

目次

序章 グローバル化とトランスナショナル・ガバナンス
  1)何故、グローバル化とトランスナショナル・ガバナンスなのか?
  2)グローバル化についての2つの論点(その1):貿易の変質と国際分業システム
  3)グローバル化についての2つの論点(その2):市場化原理と格差拡大
  4)ガバナンスとは何か?
  5)本書の構成
第Ⅰ部 トランスナショナル化とガバナンスの変質
第1章 トランスナショナル・プライベート・パワーの台頭
  1)FIFAとトランスナショナル・ガバナンス
  2)トランスナショナル企業とプライベート・パワーの淵源
  3)トランスナショナル・プライベート・パワーと知的財産権(IPR)
第2章 「レクス・メルカトリア」の世界-当事者自治の統治枠組み
  1)「レクス・メルカトリア」とは何か?
  2)ADR(Alternative Dispute Resolution):裁判外紛争解決
  3)新段階を迎えた「レクス・メルカトリア」
  4)日本の弁護士が世界で通用するには
第3章 トランスナショナル・テクノロジーとパワーの拡散
  1)「トランスナショナル化」を促した3つの革命
  2)トランスナショナル・テクノロジーのパラダイム・シフト
  3)トランスナショナル・ネットワーキングの時代のガバナンス
  4)トランスナショナル・テクノロジーがもたらすパワーの拡散
第4章 越境する人々とトランスナショナル化
  1)国境を越える労働力
  2)送金経済(remittances economy)
  3)労働移動の自由と専門職
  4)移民をめぐる「人権の論理」と「秩序の論理」
  5)「つかみどころのない空間(slippery space)」と「まとわりつくような場所(sticky place)」
第Ⅱ部 ガバナンスの何が変わったのか
第5章 統治のパラダイム転換と「規制」概念の拡充
  1)統治体制(governance regime)の転換
  2)統治主体の拡張と統治方法の変質
  3)統治におけるエンフォースメントの諸相
  4)「ソフト・ロー」から「ソフト規制(regulations)」への転換
第6章 トランスナショナル・ガバナンスの基本枠組み
  1)トランスナショナル・ガバナンスの枠組み:2つの次元と4つの象限
  2)第Ⅰ象限(国家主体・ハード規制)
  3)第Ⅱ象限(国家主体・ソフト規制)
  4)第Ⅲ象限(非国家主体・ハード規制)
  5)第Ⅳ象限(非国家主体・ソフト規制)
第7章 ハイブリッド型統治と複合規制
  1)ハイブリッド型統治
  2)ハイブリッド型統治の諸相
  3)ガバナンス戦略の重要性
第8章 「主権の放棄なきオープン化」を求めて
  1)超国家的統治体としてのEUとガバナンス
  2)民主的主権(democratic sovereignty)とトランスナショナル化
  3)「主権の放棄なきオープン化」:経済的現実と越境的統治の効力