三品 理絵/著 -- ナカニシヤ出版 -- 2014.7 -- 910.268

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資料詳細

タイトル 草叢の迷宮
タイトルカナ クサムラ ノ メイキュウ
副書名 泉鏡花の文様的想像力
著者 三品 理絵 /著  
著者カナ ミシナ リエ
出版者 ナカニシヤ出版
出版年 2014.7
ページ数 22,261,6p
大きさ 20cm
ISBN13桁 978-4-7795-0846-2 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 910.268
内容紹介 明治後期の自然観・美意識を泉鏡花はどのように受けとめたのか。「草迷宮」において鏡花が構築した絢爛たる植物的異世界のありようを明らかにし、その試みが後の作品においてどのように展開されていくかを検討する。
著者紹介 1967年兵庫県生まれ。神戸大学大学院文化学研究科(博士課程)単位取得満期退学。皇學館大学文学部准教授。博士(文学)。共著に「日本文化の連続性と非連続性」など。

目次

序論 ふたつの「武蔵野」
第Ⅰ部 草叢の迷宮-文様的想像力の形成
第一章 <草叢>のつくり出すもの-『草迷宮』試論
  はじめに
  一 シンボリックな「草」の機能
  二 隠す草・シルシづける草/草陰の異界
  三 生命力を持つ草・玩具としての草/「常夏」の子供たち
  四 開かれる草叢/顕現する「秋」
  おわりに
第二章 『草迷宮』における歌絵の趣向-見立て<武蔵野>の世界
  はじめに-屛風画という装置
  一 草と球体のアラベスク-「武蔵野」の趣向
  二 紫のゆかりと境界の地-「杜若の八ツ橋」
  三 紫の月-江戸絵画の意匠と鏡花のマニエリスム
第三章 鏡花文学における自然と意匠-『草迷宮』とその時代
  一 文様と神秘的自然観-『草迷宮』の文化史的背景(一)
  二 前田曙山の園芸家時代と鏡花-『草迷宮』の文化史的背景(二)
  三 『草迷宮』再考-「草」の時代と鏡花
第Ⅱ部 ことばのマニエリスム-文様的想像力の展開(一)
第四章 一九二〇~七〇年における日本文学の能楽受容-鏡花・足穂・三島
  はじめに
  一 一九二〇~七〇年の能楽
  二 泉鏡花の能楽受容-『卵塔場の天女』(一九二七)
  三 稲垣足穂の能楽観-『蘇迷廬』(一九三〇)
  四 三島由紀夫と能楽-『班女』(一九五五)
  おわりに
第五章 『卵塔場の天女』再読-『羽衣』と『歌占』
  はじめに
  一 『羽衣』のモチーフ
  二 潜在的モチーフとしての『歌占』
  三 魚づくしとつづれ錦
  おわりに
第Ⅲ部 かたちのマニエリスム-文様的想像力の展開(二)
第六章 市場のブリコラージュ-『古狢』考
  はじめに
  一 反転する市場
  二 顔が落ちる-容顔崩壊の物語
  三 市場における解体と再生
  おわりに
第七章 問いつめ、引き裂く花-『菊あはせ』考
  はじめに
  一 菊をあわせる
  一 菊の連呼
  三 乳房の重み-もうひとつの菊あわせ
  四 うつろう菊-逆さ『菊慈童』としての『菊あはせ』
終章 泉鏡花と近世絵画の意匠-文様的想像力の形成と展開
  はじめに-鏡花文学の方法と近世絵画の意匠
  一 文様的想像力の形成-『草迷宮』執筆期の鏡花
  二 文様的想像力の展開-『白花の朝顔』『菊あはせ』
  むすびにかえて