ライカイ・ジョンボル・ティボル/著 -- 京都大学学術出版会 -- 2014.7 -- 361.63

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資料詳細

タイトル 競合する家族モデル論
タイトルカナ キョウゴウ スル カゾク モデルロン
叢書名 変容する親密圏/公共圏
著者 ライカイ・ジョンボル・ティボル /著  
著者カナ ライカイ ジョンボル T.
出版者 京都大学学術出版会
出版年 2014.7
ページ数 10,309p
大きさ 22cm
一般件名 家族
ISBN13桁 978-4-87698-393-3 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 361.63
内容紹介 80年代以降、家族モデルは個人化への道を進むが、このパラダイム転換には様々な相が存在する。家族変動が複雑で、かつ市場主義と社会主義が現実に併存する非西欧の文化圏を検討しながら、近代家族の多様性について考える。
著者紹介 京都大学大学院文学研究科行動文化学専攻博士学位取得。専門領域は家族社会学。立命館大学国際関係学部准教授。

目次

第1章 家族の比較研究に潜在する可能性をめぐって
  1.ナショナル・アイデンティティと家族
  2.ミクロ・レベルでの人間関係の変容(1980年代以降)
  3.クーンの「パラダイム転換」論と家族社会学
  4.非西欧文化圏と家族社会学
第2章 本書における概念の定義と分析枠組み
  1.概念の定義
  2.本書における分析枠組み
第3章 社会主義期からポスト社会主義期へ転換するハンガリー
  1.価値の転換期における社会政治問題
  2.社会主義期に形成されたハンガリーの家族社会学研究の現状
  3.ハンガリーにおける家族社会学のテキストの現状
  4.社会主義期におけるマルクス主義的「家族モデル」形成の可能性
  5.脱マルクス主義期における「家族モデル」形成の可能性
  6.まとめ-美化された過去像への囚われ
第4章 閉鎖的社会から開放的社会へ歩みつつある中国
  1.中国社会の開放化・国際化に伴うイデオロギー的資源の多様化
  2.中国における社会学研究とイデオロギー的資源の多様化
  3.中国における家族社会学研究の現状と主要なテキスト
  4.「改革開放」直後における家族社会学テキスト
  5.グローバル化に挑戦する家族社会学テキスト
  6.まとめ-家族主義と個人主義との板ばさみ
第5章 伝統文化とアメリカ文化との葛藤に陥った台湾
  1.急激な経済発展を伴った「思想の真空」
  2.戦前の「伝統」の失墜・米国への依存から自律しつつある台湾の社会学
  3.台湾における家族社会学研究の現状と主要なテキスト
  4.政治体制変化の直後における家族社会学テキスト
  5.21世紀初期の台湾における家族社会学のテキスト
  6.まとめ-伝統文化と西欧文化の融合に向けて
第6章 脱亜から入亜へ転換する日本
  1.戦後日本の経済的黄金時代:見かけ上の価値の安定性?
  2.戦後日本における家族社会学研究の現状
  3.日本における主要な家族社会学テキスト(概要)
  4.近代日本家族の集団性を主張する家族社会学テキスト
  5.近代日本家族の集団性から脱却する家族社会学テキスト
  6.まとめ-家族主義からの「解放」
第7章 家族社会学の多様性
  1.家族社会学のテキストから読み取れる4つの物語
  2.パラダイム転換がおきた日本と概念上の不一致
第8章 「競合する家族モデル」論の構築
  1.1980年代以降におけるテキスト作成の発展:4つのタイプ
  2.アイデンティティとしての家族
  3.「競合する家族モデル」論の要点
  4.家族社会学におけるパラダイム転換と今後の展望