鷲田 祐一/著 -- 有斐閣 -- 2014.5 -- 336.17

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資料詳細

タイトル デザインがイノベーションを伝える
タイトルカナ デザイン ガ イノベーション オ ツタエル
副書名 デザインの力を活かす新しい経営戦略の模索
著者 鷲田 祐一 /著  
著者カナ ワシダ ユウイチ
出版者 有斐閣
出版年 2014.5
ページ数 9,241,5p
大きさ 19cm
一般件名 製品計画
ISBN13桁 978-4-641-16436-9 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 336.17
内容紹介 企業経営におけるデザインの重要性を多様な視点から包括的に論じた本。企業がかかえる問題点の精査はもちろん、デザイナーの実態調査、中国市場や伝統工芸の事例も含め、日本が直面するデザイン戦略の課題を複眼的に探究する。
著者紹介 1968年福井県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程修了(学術博士)。専門はマーケティング、イノベーション研究。一橋大学大学院商学研究科准教授。

目次

第1章 日本の「デザイン」関連産業の今
  1 縮む「デザイン」産業規模、増える「デザイナー」
  2 デザイン業の質的変化
  3 曲がり角を迎えているデザイン産業育成
  4 建築・インテリア産業でも進む分散化
  5 教育・人材育成構造の問題
  6 いわゆる「デザイン思考」の動き
  7 公会計で受理されない「デザイン費」
  8 デザイン評価指標という難問
  9 揺らぐ「デザイン」の定義
第2章 なぜ日本ではデザインが競争力として活かされなくなったか
  1 世界の中での日本製品の位置づけに変化
  2 アップルとサムスン
  3 エレガンス、カジュアル、そしてオタク&カワイイ?
  4 日本人デザイナーの意識調査
  5 イノベーション実現のチャンスとコストの壁
  6 各利害関係者の重視度を構造分析
  7 デザイナーたちのマーケティング・アレルギー
  8 「デザイン思考」が意味するものは
  9 文明型商品と文化型商品
第3章 中国で起こっていること
  1 未曽有の建築ラッシュ
  2 国家を挙げてのデザイン産業育成
  3 デザインパークという業態の普及
  4 産業構造の大きな違い
  5 デザイナーへの期待の違い
  6 細かすぎる分離発注の罠
  7 急激すぎる発展と格差社会
  8 日本人デザイナーを実験的に派遣
  9 四つの発見
第4章 伝統工芸産業で起こっていること
  1 保護政策の裏で進んだ弱体化
  2 問屋制度の功罪と経営者の代替わり
  3 ライフスタイル研究から再出発
  4 インターネットを用いた改革の試み
  5 「ものづくり」の裾野としての先行事例
  6 中国での日本の伝統工芸品への評価
  7 作家性と市場性のせめぎ合い
第5章 デザイナーの人材育成とキャリア形成の問題
  1 閉ざされてしまっているアーティストへの道
  2 デザイナーとして生きていくためのスキル教育
  3 まず実務家から
  4 東京大学i.schoolの問題提起
  5 ユーザーイノベーション研究
  6 デザインの「民主化」
  7 今後の有望分野
第6章 デザインの力を経営戦略に活かすために-五つの視点
  1 本書の学術的な貢献と限界
  2 視点(1)-文系・理系の溝をなくす知識戦略の構造改革
  3 視点(2)-三つの「ジレンマ」を克服する知恵
  4 視点(3)-会計制度運用の知恵
  5 視点(4)-公共開発ビジョンとしての「デザイン」
  6 視点(5)-「オタク」「カワイイ」の論理的再解釈の必要性