辻本 雄一/著 -- 論創社 -- 2014.2 -- 210.68

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資料詳細

タイトル 熊野・新宮の「大逆事件」前後
タイトルカナ クマノ シングウ ノ タイギャク ジケン ゼンゴ
副書名 大石誠之助の言論とその周辺
著者 辻本 雄一 /著  
著者カナ ツジモト ユウイチ
出版者 論創社
出版年 2014.2
ページ数 18,393p
大きさ 20cm
一般件名 大逆事件(1910) , 新宮市-歴史
ISBN13桁 978-4-8460-1299-1 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 210.68
内容紹介 生まれも育ちも熊野・新宮である著者が、地域に密着して、地域文化の言葉で「大逆事件」を語った書。大逆事件の「前夜」ともいうべき時期の、談論風発した町の様子と「事件後」の動向をとりあげて考察する。
著者紹介 1945年和歌山県生まれ。早稲田大学国文科卒。高校教師、養護学校校長などを経て、佐藤春夫記念館館長。「「大逆事件」の犠牲者を顕彰する会」顧問。

目次

第Ⅰ部
第一章 「大逆事件」と紀州新宮
  1 「大逆事件前夜」
  2 或る地元知識人の日記から
  3 種々の「後遺症」
第二章 禄亭と寒村
第三章 大石誠之助の言論にみる「半島的視座」と現代
第Ⅱ部
第四章 「毒取る」大石誠之助と被差別部落のひとびと
  1 ドクトル大石、その人柄
  2 無請求主義と医療制度批判
  3 貧者へのまなざし
  4 中上健次のドクトル評
第五章 禄亭大石誠之助の視た日露戦中・戦後の熊野新宮の諸相
  前説
  1 誠之助年譜の欠落事項
  2 日露戦中・戦後の熊野における「公共事業」
  3 廃娼論議
  終説
第六章 一九〇八、〇九年における、大石誠之助と沖野岩三郎との接点
  はしがき
  1 沖野の着任と、禄亭・顕明との紐帯
  2 <国体論>をめぐって
  3 幸徳秋水の来訪とその後
  4 <新思想>と若者たち
  5 一九〇九年の軌跡
  おわりに
第Ⅲ部
第七章 高木顕明の紀州新宮時代
  はじめに
  1 明治末の新宮概観
  2 虚心会のころ・間宮小五郎の影響
  3 来訪者の系譜・主に大内青巒批判
  4 新宮中学の同盟休校
  おわりに
第八章 「大逆事件」と成石兄弟
  1 「大逆事件」への展開と「紀州グループ」
  2 成石平四郎のこと
  3 成石勘三郎の獄中記から
  4 遺家族たちの動向
第Ⅳ部
第九章 堺利彦(枯川)、ふたたびの「熊野行」
  はじめに
  1 「売文社」と奥栄一のこと
  2 「自転車」で風を切って
  3 堺利彦の「新宮行」
  4 堺の遺家族慰安の旅
  5 堺利彦の小品「まぼろし」
第十章 西村伊作・「冬の時代」その「思想的」断片
  1 自筆履歴書について
  2 社会主義系雑誌にみる若き日の貌
  3 雑誌『科學と文藝』創刊への関与ほか
  4 「初めての小説」
第十一章 熊野における「大逆事件」余聞
  1 漱石の縁者が「大逆事件」関係者へ嫁ぐ
  2 誠之助の姉睦世はしっかり者のキリスト者
  3 玉置家の人々と中上健次の文学
  4 「大逆事件」から「路地解体」への道すじ
  5 誠之助の妻や一統の人々は「事件後」を毅然として生きた