中澤 信幸/著 -- おうふう -- 2013.9 -- 821.1

所蔵

所蔵件数は 1 件です。現在の予約件数は 0 件です。

所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
閲覧室 /821.1/ナ/ 116818501 成人一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 中近世日本における韻書受容の研究
タイトルカナ チュウキンセイ ニホン ニ オケル インショ ジュヨウ ノ ケンキュウ
著者 中澤 信幸 /著  
著者カナ ナカザワ ノブユキ
出版者 おうふう
出版年 2013.9
ページ数 254p
大きさ 22cm
一般件名 中国語-音韻
ISBN13桁 978-4-273-03725-3 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 821.1
内容紹介 中国元代の1297年に編纂され、中近世の日本の学問研究において大いに利用された韻書「古今韻会挙要」。その受容という点に光を当て、近世の特に前期における漢字音研究の一側面を明らかにする。
著者紹介 1971年三重県生まれ。名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)。山形大学人文学部准教授。

目次

序章 日本における韻書受容史
  一 日本における韻書の受容
  二 『古今韻会挙要』について
  三 韻書受容史に関する先行研究
  四 本書の目的と内容
第一章 中世の法華経字音学における韻書受容の実態
  一 心空について
  二 『心空音義』について
  三 心空の韻学と前時代の学問との関係
  四 心空の韻学と『広韻』『玉篇』
  五 結語
第二章 法華経字音学における『古今韻会挙要』の受容について
  一 『古今韻会挙要』について
  二 『法華経随音句』における韻書
  三 『古今韻会挙要』と『法華経随音句』
  四 快倫と日遠の違い
  五 結語
第三章 法華経字音学における伝統音と韻書の実際
  一 日遠『法華経随音句』
  二 『法華経随音句』に見られる字音改変の実態
  三 快倫の字音改変について
  四 なぜ日遠は伝統音を改変したか
  五 結語
第四章 法華経字音学における『韻鏡』の扱いについて
  一 日本における『韻鏡』受容概観
  二 快倫『法華経文字声韻音訓篇集』の韻学と『韻鏡』
  三 日遠『法華経随音句』における『韻鏡』
  四 結語
第五章 日遠の声調と清濁卓立表示について
  一 韻書と法華経読誦音との声調の違いについて
  二 日遠『法華経随音句』について
  三 『随音句』における声調の実際
  四 日遠の清濁卓立
  五 結語
第六章 日遠『法華経随音句』における「呉音」「漢音」
  一 「呉音」「漢音」の歴史と日遠『法華経随音句』
  二 日遠の「呉音」「漢音」注釈
  三 日遠の「呉音」「漢音」意識とその体系
  四 近世初期の「呉音」「漢音」の実態-文雄『磨光韻鏡』と比較して-
  五 結語
第七章 「転図字書」の発生と盛典
  一 盛典の『韻鏡』研究と『韻鏡字子列位』
  二 『字子列位』の構成と『古今韻会挙要』
  三 『韻鏡易解』『易解大全』と『字子列位』の違い
  四 大田嘉方から盛典・文雄へ-「転図字書」の系譜-
  五 結語
第八章 『磨光韻鏡』と『磨光韻鏡字庫』
  一 『磨光韻鏡』『磨光韻鏡字庫』について
  二 『磨光韻鏡』『字庫』と反切
  三 『磨光韻鏡』『字庫』の構成と編纂目的
  四 『字庫』の源流-盛典『韻鏡字子列位』-
  五 結語
第九章 近世に流布した『広韻』について
  一 『広韻』について
  二 諸研究に見られる『広韻』について
  三 書籍目録に見られる『広韻』について
  四 結語
第十章 なぜ『古今韻会挙要』は近世後期になって使われなくなったか
  一 『古今韻会挙要』と江戸時代初期の漢字音研究
  二 『古今韻会挙要』と『広韻』について
  三 文雄の『韻鏡』研究と韻書
  四 宣長の漢字音研究の目的
  五 結語