金 成恩/著 -- 東京大学出版会 -- 2013.8 -- 192.1

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資料詳細

タイトル 宣教と翻訳
タイトルカナ センキョウ ト ホンヤク
副書名 漢字圏・キリスト教・日韓の近代
著者 金 成恩 /著  
著者カナ キム ソンウン
出版者 東京大学出版会
出版年 2013.8
ページ数 2,197p
大きさ 22cm
一般件名 キリスト教-日本 , キリスト教-朝鮮 , キリスト教-伝道-歴史 , 翻訳-歴史
ISBN13桁 978-4-13-086045-1 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 192.1
内容紹介 近代東アジアにおけるキリスト教文献の中から、宣教師が現地での布教のために手がけた翻訳文献を取り上げ、彼らが漢字圏に従来から根づいていた翻訳の方法論をどのように活用し、また解体していったのかを考察する。
著者紹介 1976年ソウル生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士号取得。高麗大学日本研究センター研究助教授を経て、全南大学人文大学日語日文学科助教授。

目次

序章 研究史と争点
  はじめに
  一 漢字圏における言語的近代
  二 聖書翻訳によるハングルの再発見
  三 近代メディアとしてのハングル
  四 日韓翻訳研究の現在
  五 本書の構成
第一章 言語:Godの翻訳
  一 日本における神とかみ
  二 在朝鮮宣教師間の用語論争
  三 Godの朝鮮語訳
  四 漢字に対する仮名とハングルの異なる位相
第二章 文学:宗教小説の翻訳
  一 二つの漢訳-文言訳『天路歴程』と官話訳『天路歴程官話』
  二 官話訳から朝鮮語訳『【ティョン】【ロ】【リョッ】【ディョン】』へ
  三 東アジアにおける『天路歴程』の受容
  四 前近代の翻訳論の活用
第三章 メディア:キリスト教新聞における言文一致と読者層
  一 小新聞における「俗談平話」的な志向
  二 『七一雑報』の編集方針-平易な文体への志向
  三 漢語の借用と俗訓
  四 言文一致の試み
  五 宣教師の啓蒙的編集方針と日本の知識人の読者との間の緊張関係
  六 近代朝鮮における共同体的読書
第四章 知識人:李樹廷訳聖書の文体
  一 日本滞在間(1882-1886年)における李樹廷の軌跡
  二 漢字表記による造語力と視覚的効果
  三 在日宣教師ルーミスの書簡に見る李樹廷の翻訳観
  四 漢語の翻訳-朝鮮で通用する漢語への変換
  五 朝鮮宣教における漢字ハングル交じり文体の有効性
終章 翻訳と日韓の近代:結論と展望