東長 靖/著 -- 名古屋大学出版会 -- 2013.2 -- 167.8

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資料詳細

タイトル イスラームとスーフィズム
タイトルカナ イスラーム ト スーフィズム
副書名 神秘主義・聖者信仰・道徳
著者 東長 靖 /著  
著者カナ トウナガ ヤスシ
出版者 名古屋大学出版会
出版年 2013.2
ページ数 7,301p
大きさ 22cm
一般件名 スーフィ
ISBN13桁 978-4-8158-0721-4 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 167.8
内容紹介 「イスラーム神秘主義」と訳され、知的エリートの深遠な思索がクローズアップされてきたスーフィズム。民衆的要素や歴史的・地域的展開もふまえ、その多様な姿を文献とフィールドから把握し、イスラームの中核に位置づける。
著者紹介 1960年三重県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科教授、博士(地域研究)。著書に「イスラームのとらえ方」など。

目次

序章
第Ⅰ部 スーフィズムへの視座
第1章 スーフィズム研究の歴史と潮流
  はじめに
  1 スーフィズム研究史
  2 近年の研究動向
  おわりに
第2章 スーフィズムの分析枠組
  はじめに
  1 スーフィズム再考
  2 スーフィズムの三極構造論
  3 三極構造論から見たスーフィズムの史的変容
  おわりに
第3章 スーフィズムの歴史
  はじめに
  1 スーフィズムの成立(12世紀中葉まで)
  2 イスラームの核としてのスーフィズム(12世紀中葉から17世紀まで)
  3 スーフィズム・タリーカの変革(18世紀)
  4 ヨーロッパ植民地主義の衝撃とタリーカ(19世紀)
  5 近代国家とタリーカ(20世紀~)
  おわりに
第Ⅱ部 神秘主義としてのスーフィズム
第4章 イブン・アラビーと存在一性論学派
  はじめに
  1 イブン・アラビーの生涯
  2 イブン・アラビーの著作
  3 イブン・アラビーの思想
  4 存在一性論学派
  おわりに
第5章 存在一性論学派の顕現説における「アッラー」の階位
  はじめに
  1 カーシャーニーの五次元説
  2 ジーリーの六段階説
  おわりに
第6章 存在一性論学派における存在論と完全人間論
  はじめに
  1 存在一性論と完全人間論
  2 ジーリーの存在論
  3 ジーリーの完全人間論
  おわりに
第7章 存在一性論学派の地域的展開と地域的偏差
  はじめに
  1 超越性と人格性
  2 存在一性論学派の地域的展開の理解に向けて
  おわりに
第Ⅲ部 民間信仰としてのスーフィズム
第8章 イスラーム聖者の二系列
  はじめに
  1 聖典とスーフィズムにおけるワリー論
  2 聖者列伝とスーフィー列伝
  おわりに
第9章 イスラームの聖者論と聖者信仰
  はじめに
  1 4種の聖者論
  2 聖者論と聖者信仰のあいだ
  おわりに
第Ⅳ部 イスラームのなかのスーフィズム
第10章 マムルーク朝初期のタサウウフの位置づけ
  はじめに
  1 イブン・タイミーヤの神秘主義哲学批判とタリーカ慣行批判
  2 イブン・タイミーヤのタサウウフ像
  おわりに
第11章 マムルーク朝末期におけるタサウウフをめぐる論争
  はじめに
  1 歴史書に見るイブン・アラビー,イブン・ファーリド論争
  2 ビカーイーの批判の書とスユーティーの反批判の書
  3 論争書の検討
  おわりに
第12章 スンナ派とスーフィズム
  はじめに
  1 ワッハーブ派とスーフィズム
  2 ワッハーブ派の「謬説」とそれに対する反論
  3 ワッハーブ派の「スーフィズム批判」の実態
  おわりに
終章 「多神教」的イスラーム
  はじめに
  1 スーフィー,聖者/ワリー,タリーカ
  2 神秘主義哲学批判
  3 聖者信仰批判とタリーカ慣行批判
  4 「多神教」的イスラーム
  おわりに