関 満博/著 -- 筑摩書房 -- 2012.8 -- 601.12

所蔵

所蔵件数は 1 件です。現在の予約件数は 0 件です。

所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
しょこ /601/セ/ 120833462 児童一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 地域を豊かにする働き方
タイトルカナ チイキ オ ユタカ ニ スル ハタラキカタ
副書名 被災地復興から見えてきたこと
叢書名 ちくまプリマー新書
著者 関 満博 /著  
著者カナ セキ ミツヒロ
出版者 筑摩書房
出版年 2012.8
ページ数 169p
大きさ 18cm
一般件名 地域開発 , 地場産業 , 東日本大震災(2011) , 災害復興
ISBN13桁 978-4-480-68887-3 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 601.12
内容紹介 東日本大震災により被災した「地域」に着目し、地域産業の被災と現状、復旧・復興への取り組みを紹介。地域産業の現場を歩き尽くした著者が、新しい地域社会、そして自分自身が豊かになる働き方を考える。
著者紹介 1948年生まれ。一橋大学名誉教授、明星大学教授。専門は産業論、中小企業論、地域経済論。気仙沼市、浪江町などの震災復興委員も務める。「空洞化を超えて」でサントリー学芸賞受賞。

目次

はじめに
第1章 震災で鮮明化した「地域」の大切さ-成熟社会の私たちのあり方
  「自立」の第一歩は「仕事」の創出/ネット等を利用して市場を開拓(大船渡市・三陸とれたて市場)/地元に根ざす強い意志と、地域間の連携(釜石市・三陸技研)/東京からの進出企業も、即再開を決意(気仙沼市・イタバシニット)/地方スーパーの役割(大槌町・ショッピングセンター・マスト)/「地域」と「成熟社会」の課題
第2章 岩手県大槌町/津波災害と地域産業-すべてを波にさらわれた町で
  1 大槌町の被災と復旧の状況
  被災前の人口と産業の輪郭/被災の状況/二〇一一年末段階の産業復旧の状況
  2 すべてを波にさらわれた跡地で
  加工品販売と漁村レストランを展開(マリンマザーズきりきり)/「お礼はサケ」で資金を集めた水産加工業者(立ち上がれ! どまん中 おおつち)/地域の可能性を開く地道な取り組み
  3 被災を免れたモノづくり中小企業
  「我々は日本人のためにやっている会社」(千田精密工業)
  4 小さな港町の地域産業のあり方
  基幹の水産関連産業の課題/モノづくり系企業の誘致と「人材立地」/条件不利地域で生まれる新たな事業
第3章 福島県浪江町/原発災害と地域産業-避難する中小事業者の取り組み
  1 浪江町の被災と避難状況
  復興に関する町民アンケート
  2 故郷を離れて
  「今だからできることがある」と再開(杉乃家)
  3 避難した人びとを支えるサービス業、小売業
  仮設住宅の人びとに布団を供給(サンライフ)
  4 すべてを失い、避難地で再開する製造業
  山形の蔵に居抜きで入り、再生を目指す(鈴木酒造店)
  5 中小企業は地域の「力のある市民」
第4章 茨城県日立地区/地震災害と地域産業-近くの異業種、遠くの同業種の交流
  1 日立周辺の被災と復旧の状況
  驚異的な「現場」の復活力
  2 ひたち立志塾とネットワーク
  若い経営者・後継者の塾が拡がる/「精密水準器を貸してくれませんか」
  3 驚異的なスピードで回復した製造業
  ツイッターで協力を募り自力再開、「被災者を雇いたい」(エムテック)/自力復旧し、南相馬の協力企業を支援(野上技研)
  4 「近くの異業種、遠くの同業種」
  地域内と地域間のネットワーク/支援受注、人を預かる
第5章 地域産業と私たちのこれから
  地域産業の成り立ち/地域化する産業、企業/「企業は誰のものか」/地域資源の高付加価値化/進出企業をめぐる新たな可能性/暮らしを支える地域商業・サービス業のあり方/「人の姿の見える地域」に向かう若者たち/「世界で最も熱い『現場』」に身を置き、連立方程式を組み立てる
あとがき