有馬 淑子/著 -- 北大路書房 -- 2012.4 -- 361.44

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資料詳細

タイトル 極端化する社会
タイトルカナ キョクタンカ スル シャカイ
副書名 共有知識構造で読み解く集団の心理
著者 有馬 淑子 /著  
著者カナ アリマ ヨシコ
出版者 北大路書房
出版年 2012.4
ページ数 5,190p
大きさ 22cm
一般件名 集団心理学
ISBN13桁 978-4-7628-2776-1 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 361.44
内容紹介 民主主義的な決定のプロセスの中のどこに、原発事故を導くことになった欠陥が潜んでいたのか。集合的な意志決定に見られる失敗を、社会心理学的なプロセスに求める立場で論じ、よりよい民主的な社会を運営する方法を探る。

目次

序章 原発事故はなぜ起こりえたのか
  1 はじめに
  2 鍵となる概念
  3 本書の構成
第1章 集団極化現象をめぐって
  1 集団極化現象
  2 社会的影響過程の基礎理論
  3 集団極化現象の説明理論
  4 少数者の影響過程
  5 集団極化現象の説明理論Ver.2
  6 多数決ルール予測とプロトタイプ度予測の比較
  まとめ●共有知識構造が主観的妥当性を定める
第2章 集団の情報処理過程
  1 共有知識の予測
  2 認知モデルと会話をする
  3 集団の記憶研究
  4 集団が情報を「知る」とは
  5 課題表象
  6 極端化過程の仮説
  7 血液型性格判断の虚記憶実験
  まとめ●共有された文脈上で増える情報が極端化させる
第3章 世論変動と社会の極化現象
  1 意見分布の認知
  2 1999年にノストラダムス信念はどう変化したか
  3 集団の創造性
  4 集団が合意に失敗するとき<合意確率実験1>
  5 コンフリクトによる態度変容
  6 非合意集団に両極化現象は起こるか<合意確率実験2>
  7 非合意集団の反極化現象<合意確率実験3>
  8 望ましいコンフリクトはありうるか
  まとめ●共有知識構造が母集団と「ずれた」集団は合意しにくい
第4章 社会的アイデンティティと態度の極端化
  1 社会的アイデンティティ
  2 社会的比較理論
  3 最適顕現性理論
  4 内集団均質化認知の極化実験
  まとめ●意見分布の認知も極端化する
第5章 共有認知としてのリーダーシップ
  1 リーダーシップ研究の歴史
  2 優しさと厳しさを兼ね備えるには
  3 プロトタイプ度とリーダーシップ認知の関係
  まとめ●リーダーシップは,社会からの影響を受ける
第6章 集団間関係の中のリーダーシップ
  1 模擬社会ゲーム
  2 集団間リーダーシップ
  3 模擬社会ゲームを用いた事例研究
  まとめ●相互依存性は集団間コンフリクトを抑制できない
第7章 インターネット社会の極化現象
  1 インターネットとは
  2 インターネット上の集団極化現象
  3 自己にかかわる共有知識
  4 非共有情報が対人認知に影響する
  5 インターネット上での文脈の共有
  6 ネットワークと極化現象
  7 集合知
  8 知識構造としてのインターネット
  まとめ●集合知は判断しない
終章 民主主義の未来
  1 各章で見いだされた結果
  2 部分と全体をつなぐもの
  3 原発事故はなぜ起きたのか
  4 民主主義の未来
  5 ゲーム理論における共有知識
  6 科学をどう伝えるか