山尾 大/著 -- 有斐閣 -- 2011.12 -- 312.273

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資料詳細

タイトル 現代イラクのイスラーム主義運動
タイトルカナ ゲンダイ イラク ノ イスラーム シュギ ウンドウ
副書名 革命運動から政権党への軌跡
著者 山尾 大 /著  
著者カナ ヤマオ ダイ
出版者 有斐閣
出版年 2011.12
ページ数 13,350p
大きさ 22cm
一般件名 イラク-政治・行政 , イスラム教 , 宗教と政治
ISBN13桁 978-4-641-04995-6 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 312.273
内容紹介 イスラーム主義運動の成立、フセイン政権による弾圧、亡命、そして分裂。数々の苦難を乗り越え、政権に就いたイスラーム主義運動の歴史的変容過程を、膨大な一次資料や関係者へのインタビューによって描き出す。
著者紹介 1981年滋賀県生まれ。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科修了。九州大学大学院比較社会文化研究院専任講師。博士(地域研究)。専攻はイラク政治、中東政治、比較政治学。

目次

序章 現代イラクの政治変動とイスラーム主義運動
  1 イラク戦争と不安定化するイラク政治
  2 イラクの国家形成と「人工国家論」
  3 イスラーム主義とナショナリズム
  4 本書の構成
第Ⅰ部 イスラーム主義運動の誕生と革命運動(1950~70年代)
第1章 イラク国家の形成と変容するシーア派宗教界
  1 シーア派宗教界のヒエラルキーと社会統合メカニズム
  2 「部族・ハウザ連合」としてのシーア派ネットワーク
  3 近代国家の形成とシーア派宗教界の蓑退・改革
第2章 イラクにイスラーム国家を樹立せよ
  1 現代イラクのイスラーム主義運動の源泉
  2 政治参加を求めて
  3 変容する思想
  4 イスラーム国家と「法学権威の政治指導」論
第3章 近代的イスラーム主義組織の形成と革命運動
  1 近代組織政党としてのダアワ党
  2 シーア派宗教界との連携を求めて
  3 変容する活動
  4 高揚する革命運動
第Ⅱ部 亡命期のイスラーム主義運動とその分岐(1980年代)
第4章 革命運動の失敗と亡命,そして分裂
  1 巨星墜つ
  2 亡命するイスラーム主義運動,分裂するイスラーム主義運動
  3 イラン・イラク戦争と失われる国内基盤
  4 イラク・ネーションのイスラーム革命
第5章 独裁政権を打倒せよ,革命政権を樹立せよ
  1 イラク・イスラーム主義の再統合を求めて
  2 革命イラン国家に歩調を合わせて
  3 独裁政権を打倒せよ!革命政権を樹立せよ!
  4 乖離する性格と「二大政党制」の誕生
第6章 シーア派法学権威への個人的忠誠か,組織化された宗教界との協調か
  1 近代国家における法学者の政治指導をめぐる問題
  2 弟子たちの政治思想
  3 思想的継承者としてのファドルッラー
  4 組織の自立化とナショナルな方向性が交わるとき
第Ⅲ部 ディアスポラ期のイスラーム主義運動と国内社会運動の相克(1990年代)
第7章 イスラーム主義反体制派からイラク反体制派へ
  1 イラク・イスラーム主義からイラク主義へ
  2 湾岸戦争とイラク反体制派統合の達成・挫折
  3 「国際化」するイラク・イスラーム主義運動
  4 イスラーム主義がナショナリズムを強めるとき
第8章 革命運動から社会運動へ
  1 未曾有の政治・社会・経済危機
  2 革命運動失敗の認識とサーディク・サドルの社会運動
  3 合致するバアス党政権のイスラーム化政策とサーディクの社会運動
  4 国内社会運動と亡命イスラーム主義運動の対立
第Ⅳ部 国家を運営するイスラーム主義運動(2003年4月~2009年8月)
第9章 歴史的背景に裏づけられた政治対立が顕在化するとき
  1 米軍のイラク侵攻と台頭するイスラーム主義政党
  2 顕在化する元亡命イスラーム主義政党間の政策対立
  3 顕在化する元亡命政党と国内イスラーム主義政党の対立
  4 政権に就くイスラーム主義
終章 変容するイラク国家とイスラーム主義
  1 イスラーム主義運動の歴史的変容過程
  2 イラク・イスラーム主義のジレンマと揺れるナショナリズム
  3 国家形成と新たなイラクのゆくえ