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    安藤洋美
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町村 敬志/著 -- 御茶の水書房 -- 2011.12 -- 601.1

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所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
閲覧室 /601.1/マ/ 116679788 成人一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 開発主義の構造と心性
タイトルカナ カイハツ シュギ ノ コウゾウ ト シンセイ
副書名 戦後日本がダムでみた夢と現実
著者 町村 敬志 /著  
著者カナ マチムラ タカシ
出版者 御茶の水書房
出版年 2011.12
ページ数 15,465p
大きさ 22cm
一般件名 地域開発 , ダム
ISBN13桁 978-4-275-00951-7 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 601.1
内容紹介 戦後日本は、なぜこれほど「開発的なもの」に依存する社会となったのか? 佐久間ダムを事例に、開発主義を支えた心性やレジームの形成過程を、復興期ナショナリズムから、村の日常、記録映画までを横断しながら考察する。

目次

序章 「充たされないもの」のありか
  1 開発を求める心性の基盤
  2 歴史的経路としての佐久間ダム
  3 「開発」という思想、そして夢の彼方に
  4 国土に充たされていく開発
  5 「開発の時間、開発の空間」の構造分析をめざして
第Ⅰ部 国土に充たされていく開発
第1章 「残された国土」に充たされていく開発
  1 開発と「国土」の遭遇
  2 植民地の喪失と「過剰人口」
  3 「体制」選択と開発
  4 「主体化」される開発
  5 おわりに
第2章 郷土建設から県域スケールの開発制度へ
  1 模索される戦後開発
  2 県というスケールにおける開発体制の形成
  3 「県民運動」としての総合開発
  4 全域化するレジームとしての「開発」
  5 「開発知」の制度化
  6 開発と空間スケール
第3章 「開発」受け入れのローカルな基盤
  1 村を充たす「開発の時間、開発の空間」
  2 地域に刻まれた「開発」の歴史
  3 誘致に向かう主体たち
  4 村の体験としての「開発」
  5 割り当てられる「納得」と「決意」
  6 「開発」の終わりへ
第4章 ダム建設の記憶とその構造
  1 異なる記憶の収蔵庫としての地域
  2 記憶の継承と社会的属性
  3 「開発の記憶」の残り方
  4 ダムを背負い続けるということ
  5 ポスト「開発」への道
第Ⅱ部 表象に埋め込まれていく開発
第5章 「開発映画」の誕生
  1 開発と映像
  2 『佐久間ダム』撮影に至る経緯
  3 『世紀の記録映画』の誕生へ
第6章 立ち上げられる開発の表象
  1 二つの「佐久間ダム」映画
  2 岩波版『佐久間ダム』は、何を描かなかったのか
  3 切断の論理
  4 創出される「思考と行為の新しい領域」
  5 「意味」の亀裂から立ち上がる「開発」イメージ
第7章 『佐久間ダム』を観た/観せたのは誰か
  1 「観られた」開発映画としての『佐久間ダム』
  2 東南アジア映画祭への出品
  3 開発主義体制の成立と動員される映像
  4 「人間と機械の叙事詩」への道
  5 「映像」浸透の草の根
  6 人びとが観たものは何か
第8章 可視化と不可視化のポリティックス
  1 創出された「開発」映像
  2 「開発映画」誕生の現場
  3 スポンサード映画における作為とリアル
  4 「ロマンと工程」か、技術記録か
  5 「巨大ダム建設時代」の映像技師たち
  6 ドキュメンタリー映画における「過剰な意味」
第9章 映画人たちの動員と抵抗
  1 大ダム建設時代と映画
  2 「PR映画の壁」と映画人の「主体性」
  3 「青年のフシ穴のような瞳」
  4 テレビの文法
  5 岩波映画・その後
終章 新しい「復興」の時代を前にして
  1 戦後開発とは何であったのか
  2 ぶれ続ける心性の行方
  3 加担と動員の歴史を繰り返さないために