野口 雅弘/著 -- 法政大学出版局 -- 2011.12 -- 311.234

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資料詳細

タイトル 比較のエートス
タイトルカナ ヒカク ノ エートス
副書名 冷戦の終焉以後のマックス・ウェーバー
叢書名 サピエンティア
著者 野口 雅弘 /著  
著者カナ ノグチ マサヒロ
出版者 法政大学出版局
出版年 2011.12
ページ数 9,242p
大きさ 20cm
ISBN13桁 978-4-588-60322-8 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 311.234
内容紹介 相互にリフレクションを誘発せしめるような知の営みとは? マックス・ウェーバーの著作における「比較」の契機に注目しつつ、彼の政治理論を冷戦の終焉以後の現代政治の文脈に置き入れ、その意義を再検討する。
著者紹介 1969年東京生まれ。ボン大学哲学部で博士号(Ph.D)取得。立命館大学法学部准教授。専門は政治学、政治思想史。著書に「闘争と文化」「官僚制批判の論理と心理」など。

目次

序論 比較の政治理論家としてのウェーバー
  一 近代から文化へ
  二 文化比較の功罪
  三 比較する多元主義
  四 本書の構成
第Ⅰ部 保守・ポピュリズム・官僚制
第1章 信条倫理化する<保守>
  一 保守主義とリフレクション
  二 保守主義的思考と責任倫理
  三 <保守>のプログラム化
  四 <保守>批判の保守主義化
  五 信条倫理の両義性
第2章 デマゴーグ以後
  一 デマゴーグ批判とその構図
  二 脱政治化された社会とその分析としての『儒教と道教』
  三 ウェーバーとデマゴーグ
  四 「新しい公共」と見えにくくなる党派性
第3章 マックス・ウェーバーと官僚制をめぐる情念
  一 「いわゆるウェーバー的な官僚制論」はウェーバー的か?
  二 sine ira et studioを支える情念の機制
  三 カリスマと「不毛な興奮」
  四 「リキッド・モダニティ」と官僚制の論じ方
第Ⅱ部 ふたつの比較研究
第4章 「儒教とピューリタニズム」再読
  一 従来の受容
  二 宗教の動態化とヨーロッパ宗教史研究の変容
  三 ポスト世俗化とピューリタニズムの優位性の修正
  四 比較と「開かれ」
第5章 ドイツの大学とアメリカの大学
  一 『職業としての学問』を読む位置
  二 大学の「アメリカ化」
  三 学問にできることとその「責任」
  四 比較によってディレンマを掘り起こす知識人
補論 ナショナリズム論の現在
  一 ウェーバー研究とナショナリズム
  二 堅実な実証的歴史研究という挑戦
  三 「一貫性」か、転回か
  四 「知性主義の逆説」をめぐって
第Ⅲ部 受容史研究
第6章 日本のウェーバー受容における「普遍」の問題
  一 「普遍」のテーマ化
  二 歴史学派経済学
  三 「戦後啓蒙」
  四 近代化論
  五 「ニーチェ的」ウェーバー
  六 むすびにかえて