安田 浩/著 -- 大月書店 -- 2011.10 -- 313.61

所蔵

所蔵件数は 1 件です。現在の予約件数は 0 件です。

所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
閲覧室 /313.6/ヤ/ 116684325 成人一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 近代天皇制国家の歴史的位置
タイトルカナ キンダイ テンノウセイ コッカ ノ レキシテキ イチ
副書名 普遍性と特殊性を読みとく視座
著者 安田 浩 /著  
著者カナ ヤスダ ヒロシ
出版者 大月書店
出版年 2011.10
ページ数 16,312p
大きさ 20cm
一般件名 天皇制 , 日本-歴史-近代
ISBN13桁 978-4-272-52085-5 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 313.61
内容紹介 帝国主義段階の後発国として、急速な近代化を迫られた日本。そのなかで形成された近代天皇制を現代的視点から捉え直し、新たな分析視角と方法を提示する。
著者紹介 1947年生まれ。東京教育大学文学研究科日本史学専攻(博士課程)単位修得退学。千葉大学文学部教授。著書に「大正デモクラシー史論」「天皇の政治史」など。

目次

序章 近代天皇制研究の現代的意義をめぐって
  はじめに
  一 天皇制研究の成立
  二 戦後の天皇制
  三 近代天皇制研究の方向
第Ⅰ部 日本ナショナリズムの特質と国民国家
第1章 近代日本における「民族」観念の形成
  はじめに
  一 「民族」の不在と国民形成の課題
  二 「民族」観念の成立と穂積憲法学
  おわりに
第2章 欧化主義ナショナリズムの一形態
  はじめに
  一 平民主義者徳富蘇峰におけるナショナリズム
  二 徳富蘇峰の「転向」
  三 文明の帝国主義
  四 孤立のナショナリズムへ
  五 天皇主義と「亜細亜モンロー主義」のナショナリズム
  おわりに
補論 日本型国民国家と近代天皇制
  一 日本型国民国家という提起
  二 国民国家論の方法的問題点
第Ⅱ部 近代天皇制の政治構造把握への基礎視角
第3章 近代天皇制国家試論
  一 課題と視角
  二 天皇制国家の統治様式
  三 天皇制国家の政治レジーム
  結びにかえて
第4章 近代天皇制国家の基礎的社会関係の変容
  はじめに
  一 地方改良運動期行政村の変容
  二 部落有林野統一・入会権処分問題の展開
  三 第一次世界大戦以降の村政機構
  四 村政担当層の性格と変化の限界
  五 内川小作農組合と部落体制の変容
第Ⅲ部 日本型立憲君主制と天皇
第5章 日本近現代史のなかの昭和天皇
  一 昭和天皇像の再検証
  二 近代の天皇制論
  三 近年の天皇制の研究状況
  四 近現代天皇制の定義をめぐる問題
  五 戦後の象徴天皇制
第6章 昭和天皇の戦争責任の論じ方をめぐって
  一 前提
  二 研究の進展のもたらしたもの
  三 昭和天皇の行動様式
  四 政治責任の論じ方
第7章 「新しい」伊藤博文像の問題点
  はじめに
  一 憲法危機を阻止した政治指導者という伊藤博文像
  二 「憲法危機」は本当に存在したのか
  三 実証的歴史記述を装った伊藤博文像の破綻
  四 伊藤博文の憲政受容の特質
  結びにかえて
第8章 明治憲法下の天皇の権力をいかに理解するか
  一 批判・論争でわきまえるべき学問的作法
  二 イギリス立憲君主制と近代天皇制の相違
  三 田中内閣総辞職事件をめぐる一面的な解釈
第9章 日本型立憲君主制と昭和天皇
  一 問題の所在
  二 昭和天皇の政治関与(介入)の性格と首相不信任の論理
  三 田中首相・白川義則陸相の満州事件上奏と昭和天皇による問責