小林 亜津子/著 -- 筑摩書房 -- 2011.10 -- 490.15

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所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
しょこ /490/コ/ 120815774 児童一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル はじめて学ぶ生命倫理
タイトルカナ ハジメテ マナブ セイメイ リンリ
副書名 「いのち」は誰が決めるのか
叢書名 ちくまプリマー新書
著者 小林 亜津子 /著  
著者カナ コバヤシ アツコ
出版者 筑摩書房
出版年 2011.10
ページ数 191p
大きさ 18cm
一般件名 生命倫理
ISBN13桁 978-4-480-68868-2 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 490.15
内容紹介 医療技術の進展にともない、自分の「いのち」に関する医療を、「自分で選ぶ」機会が増えつつある。安楽死や精子バンク、動物のいのち、子どものいのち決定権など、医療の決定が問題となる場面を改めて考える。
著者紹介 東京都生まれ。京都大学大学院文学研究科修了。北里大学一般教育部准教授。専門はヘーゲル哲学、生命倫理学。著書に「看護のための生命倫理」「看護が直面する11のモラル・ジレンマ」など。

目次

はじめに
第1章 いのちの「終わり」は誰が決めるのか
  “早く逝かせてくれ、頼む”/いのちの「終わり」の選択/自己決定権とは/医師にできるのはどこまでか/眠ってもらう「鎮静」(セデーション)/精神的な安楽死/延命より「自然」な死/日本の「告知」率/終末期のサポート体制の遅れ/“あんたならやってくれると思ったよ”/「殺す」ことが医師の仕事?/ブラック・ジャックと「ヒポクラテスの誓い」/生命の神聖さ(SOL)/いのちの尊厳、生命の質(QOL)/“いのちが助かるにこしたことはないさ”
第2章 子どもの医療は誰が決めるのか
  「子ども」と「おとな」/「おとな」に近い「子ども」の問題/“太りたくない!”/“パパとママがわたしを訴える?!”/“ママ、ごめんなさい。がんばってみる”/子どものQOL/イギリスの「E事件」/「永遠のいのち」を失いたくない/「おとな」以上の理解力が必要?/一八歳になったE君/“パパとママが大好きなんだ”
第3章 判断能力は誰が決めるのか
  “歩けなくなったら、終わりだよ”/「家族」が決める?/成年後見と医療同意/本人の意思を尊重できないか/コンピテンス評価/生命倫理の「陰の主役」/生命倫理の基本原則の衝突/コンピテンスは誰が決めるのか/精神機能検査で評価できるのか/五つの構成要素/コンピテンスを評価してみよう/Aさんのコンピテンス評価
第4章 いのちの「質」は誰が決めるのか
  精子バンクで「造られた」天才児/いのちの「質」を決める/「精子バンク」とは/“親をおかしくしてしまうよ”/デザイナー・ベビー願望/親心かエゴか/“「パパ」はどんな人?”/自分のアイデンティティを知りたい/なぜドナーは匿名なのか/冷凍庫のなかの父
第5章 双子の生死は誰が決めるのか
  分離手術は双子自身が決める?/ジョディとメアリの分離手術/ジョディを助けるために、メアリを殺してもよいのか/いのちの優先順位/分離手術は障がい児メアリの「消極的安楽死」-高等法院の判決/もっとも害の少ない選択肢-控訴院判決/手術はジョディの正当防衛?/裁判所の「道徳的傲慢」/女神の生まれ変わり
第6章 いのちの「優先順位」は誰が決めるのか
  シンガーの「種差別」/ヤマネコを優先したブラック・ジャック/「種差別」と動物実験/人間は万物の霊長?/人間と動物の違い/すべての人間は言語を使える?/「種差別」をやめられるか
第7章 いのちの「始まり」は誰が決めるのか
  “娘さんを「助け」ました”/“赤ん坊だぞ!”/「プロ・チョイス」と「プロ・ライフ」/アイルランドのX事件/中絶は女性を助けること? 無実の「人」を殺すこと?/いのちの「始まり」はいつ/受精の瞬間から一人の人間/着床してからが「人」?/人の形をとるようになったら「人」?/オギャーと生まれたら「人」?/胎児の死は「死亡」ではない/胎児が生きていたらどうする/中絶の続きか殺人か/生存胎児に延命治療?/「中絶」の意味が変わる?
あとがき