本田 宏治/著 -- 生活書院 -- 2011.2 -- 368.81

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閲覧室 /368.8/ホ/ 116407123 成人一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル ドラッグと刑罰なき統制
タイトルカナ ドラッグ ト ケイバツ ナキ トウセイ
副書名 不可視化する犯罪の社会学
著者 本田 宏治 /著  
著者カナ ホンダ コウジ
出版者 生活書院
出版年 2011.2
ページ数 296,12p
大きさ 20cm
一般件名 薬物犯罪 , 薬物依存
ISBN13桁 978-4-903690-69-8 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 368.81
内容紹介 日本社会はドラッグ使用者に厳格な法的介入を広くおこなってきたのか。法的秩序が関知しない地帯で深刻化する日本のドラッグ問題を、諸外国とのドラッグ政策の比較、ドラッグ使用者の「家族」を対象とした調査研究から紐解く。
著者紹介 1976年生まれ。立命館大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。博士(社会学)。専門社会調査士。日本学術振興会特別研究員PD。2008年度日本社会病理学会研究奨励賞等を受賞。

目次

序章
  問題の在り処について
  本書の構成
第Ⅰ部 諸外国と日本
第一章 米国のドラッグ政策
  一 はじめに
  二 「回復」をめぐる観念について
  三 十二ステップとオルタナティヴ・リカバリー
  四 十二ステップとオルタナティヴ・リカバリーの対立点
  五 ドラッグ・コートにみる治療プログラムの版図について
  六 おわりに
第二章 ドラッグ使用者を「数え上げ」、「飼いならす」ドラッグ政策
  一 はじめに
  二 ハーム・リダクション政策におけるドラッグ使用者の主体像について
  三 ハーム・リダクション政策の成立経緯
  四 ハーム・リダクション政策の主要戦略
  五 ハーム・リダクション政策における権力構造
  六 ドラッグ使用者を大量に<数え上げ>るということ
  七 「関係性」という新たな「危険」
  八 おわりに
第三章 日本のドラッグ政策と刑罰なき犯罪統制
  一 はじめに
  二 従来のドラッグ問題の言説
  三 日本のドラッグ問題の歴史と現状
  四 世界四九カ国の薬物事犯受刑者数の動向
  五 国際比較にまつわる誤謬
  六 ドラッグ使用者を不可視化するテクノロジー
  七 <閾下>のテクノロジーについて
  八 おわりに
第四章 被害者化する社会
  一 はじめに
  二 言語を通じた社会秩序の構図
  三 被害者化する社会と犠牲に供する人びと
  四 棄民政策としてのドラッグ政策
  五 おわりに-「家族」という犠牲者化困難な存在について
第Ⅱ部 ドラッグ問題と私的領域
第五章 私的領域における合理的な管理/統制の不可能性
  一 はじめに
  二 公的領域を侵食する<身体=アディクト>-西欧・米国社会の情勢
  三 私的領域に埋めこまれた日本のドラッグ問題
  四 親から犯罪者の「親」になること
  五 「他者」への信頼の欠如と内閉化へ向かう問題
  六 私的領域に対する遠隔統治-「危険」の先取り
  七 公的領域に生きる夫と私的領域に生きる妻との葛藤
  八 おわりに
第六章 わが子をドラッグ使用者として語り続けることへの逡巡
  一 はじめに
  二 日常生活に潜在する言語/言説の問題性
  三 公的な言葉への囚われとわが子への中傷/侮蔑
  四 収奪される言葉の回復と「病者」の言葉
  五 わが子を「病者」として語り続けることへの逡巡
  六 おわりに
第七章 「親」たちの<抗い>とその難しさについて
  一 はじめに
  二 「病者」の言葉への<抗い>
  三 わが子に対する「突き放し」と「親」による「立ち去り」
  四 おわりに
終章
  「排除」や「包摂」から締め出される人びとの地帯へ