岩永 理恵/著 -- ミネルヴァ書房 -- 2011.2 -- 369.2

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所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
地下書庫 /369.2/イ/ 116372038 成人一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 生活保護は最低生活をどう構想したか
タイトルカナ セイカツ ホゴ ワ サイテイ セイカツ オ ドウ コウソウ シタカ
副書名 保護基準と実施要領の歴史分析
叢書名 現代社会政策のフロンティア
著者 岩永 理恵 /著  
著者カナ イワナガ リエ
出版者 ミネルヴァ書房
出版年 2011.2
ページ数 5,320,23p
大きさ 22cm
一般件名 生活保護-歴史
ISBN13桁 978-4-623-05944-7 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 369.2
内容紹介 1946年の旧生活保護法制定から現在の生活保護までの歴史的展開を時系列的に分析することで、この制度が保障すべき最低限度の生活がどのように構想されてきたか、あるいは実現されてこなかったかを検討する。
著者紹介 1977年生まれ。東京都立大学大学院社会科学研究科社会福祉学専攻博士課程修了。博士(社会福祉学)。神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部社会福祉学科助教。

目次

序論 日本の貧困と生活保護
第1章 歴史分析の視点と対象
  1 生活保護のしくみ
  2 生活保護の政策形成過程
  3 分析視点と時期区分
  4 分析対象資料
第2章 生活保護法の制定と改正
  1 旧生活保護法の制定
  2 旧生活保護法の実施
  3 第八次保護基準改定の意義
  4 旧生活保護法全面改正と新生活保護法の成立
  5 旧生活保護法から新生活保護法へ
第3章 社会保障整備過程における生活保護
  1 新生活保護法下の保護基準と実施要領
  2 医療扶助問題と国庫負担削減案
  3 予算措置を要しない保護基準と実施要領の改定
  4 厳しい予算編成と保護基準策定過程への注目
  5 栄養基準不充足の保護基準であることが明白な時期
第4章 高度経済成長下の生活保護
  1 エンゲル方式採用
  2 生活保護専門分科会中間報告にいたる経緯
  3 保護基準改定と予算編成方法の変更
  4 実施要領の「遅れ」
  5 最低生活費の再定義
  6 エンゲル方式から格差縮小方式へ?
第5章 高度経済成長後の取り残された生活保護
  1 格差縮小方式と「新」マーケット・バスケット方式
  2 被保護勤労世帯と一般世帯の質的格差の放置
  3 インフレ下での保護基準改定
  4 極限状況の「格差縮小方式」
  5 「新」マーケット・バスケット方式採用が頓挫した経緯
第6章 「適正」を強調する生活保護の運用
  1 保護基準の検証作業と「一二三号通知」
  2 「一二三号通知」発出後の制度運営
  3 国庫負担割合削減
  4 生活保護の「適正運営」
  5 保護申請者を選別する運用が生じた経緯とその後
第7章 生活困窮者を放置する生活保護
  1 一九九〇年代の保護基準と実施要領の改定内容
  2 生活保護専門分科会等審議機関の開催経過
  3 他制度の変化への対応
  4 低い保護率と「ホームレス」問題
  5 「対応しないという手法」を取った一九九〇年代の政策過程
第8章 “身動きが取れない”生活保護からの脱却に向けて
  1 生活保護の歴史の総括
  2 生活保護と貧困政策の今後