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    岡崎誠
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佐藤 郁哉/著 -- 新曜社 -- 2011.2 -- 023.1

所蔵

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所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
地下書庫 /023.1/ホ/ 116371287 成人一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 本を生みだす力
タイトルカナ ホン オ ウミダス チカラ
副書名 学術出版の組織アイデンティティ
著者 佐藤 郁哉 /著, 芳賀 学 /著, 山田 真茂留 /著  
著者カナ サトウ イクヤ,ハガ マナブ,ヤマダ マモル
出版者 新曜社
出版年 2011.2
ページ数 10,568p
大きさ 22cm
一般件名 出版社
ISBN13桁 978-4-7885-1221-4 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 023.1
内容紹介 学術的知をめぐる物語を生み出す「本」は、どのようにして作られ、世に送り出されるのか? 出版社4社を対象とするケーススタディを通して、学術書の刊行に関わる組織的意思決定の背景と編集プロセスの諸相を明らかにする。
著者紹介 1955年生まれ。一橋大学商学研究科教授。著書に「現代演劇のフィールドワーク」など。

目次

序章 学術コミュニケーションの危機
  一 「出版不況」の一〇年
  二 出版事業者の経営危機
  三 ベストセラーと書店の賑わい
  四 利益無き繁忙と「一輪車操業」
  五 出版不況と学術コミュニケーションの危機
  六 出版社における刊行意思決定をめぐる問題-ゲートキーパーとしての出版社
  七 本書の構成
第Ⅰ部 キーコンセプト
第1章 知のゲートキーパーとしての出版社
  一 文化産業と「ゲートキーパー」(キーコンセプト(1))
  二 学術知のゲートキーパーとしての出版社
  三 組織的意思決定としての刊行企画の決定
  四 「複合ポートフォリオ戦略」(キーコンセプト(2))
  五 「組織アイデンティティ」と二つの対立軸-キーコンセプト(3)
  <用語法についての付記>
第Ⅱ部 事例研究
第2章 ハーベスト社
  はじめに
  一 ハーベスト社の歴史
  二 現代的変化の背後にあるもの
  三 小規模学術出版社に特有の事情
第3章 新曜社
  はじめに
  一 創業から経済的自立まで
  二 新曜社における刊行ラインナップの特徴
  三 新曜社における刊行意思決定プロセスの特徴-編集会議を無くした出版社
  四 刊行ラインナップと「人脈資産」
  五 新曜社が持つ組織アイデンティティと四つの「顔」
第4章 有斐閣
  はじめに
  一 法律書中心のラインナップ
  二 分野拡大の功罪
  三 コア戦略への回帰
  四 テキスト革命の進行
  五 標準化された構造と過程
  六 強力なテキスト志向-市場への敏感さ
  七 編集職の自律性
  八 組織アイデンティティの多元性・流動性・構築性
第5章 東京大学出版会
  はじめに
  一 成長の歴史
  二 出版会と出版部のあいだ
  三 東大出版会の誕生
  四 組織アイデンティティをめぐる未知の冒険
  五 「理想と現実」-二つのタイプの大学出版
  六 内部補助型の大学出版部におけるゲートキーピング・プロセス
第Ⅲ部 概念構築
第6章 ゲートキーパーとしての編集者
  一 編集者という仕事
  二 編集者の専門技能とそのディレンマ
  三 「ゲートキーパー」としての編集者像再考
  四 編集者の動機をめぐる現代的危機
第7章 複合ポートフォリオ戦略の創発性
  一 刊行目録と複合ポートフォリオ戦略
  二 刊行計画とタイトル・ミックス
  三 「包括型戦略」としての複合ポートフォリオ戦略
  四 複合ポートフォリオ戦略の創発性
  五 複合ポートフォリオ戦略と組織アイデンティティ
  <補論 複合ポートフォリオ戦略の創発性をめぐる技術的条件と制度的条件>
第8章 組織アイデンティティのダイナミクス
  一 文化生産における聖と俗
  二 組織アイデンティティの多元性と流動性
  三 職人技をめぐって
  四 協働の仕方と成果
  五 学術出版組織の四つの顔
  六 四社の事例のプロフィール
第Ⅳ部 制度分析
第9章 ファスト新書の時代
  一 学術書の刊行と文化生産のエコロジー(生態系)
  二 教養新書ブームの概要
  三 ファスト新書誕生の背景
  四 学術出版をめぐる文化生産のエコロジー-日本の場合
  五 「ピアレビュー」と学術出版をめぐる文化生産のエコロジー-米国のケース
  六 ギルドの功罪
第10章 学術界の集合的アイデンティティと複合ポートフォリオ戦略
  一 大学出版部のアイデンティティ・クライシス-米国のケース
  二 RAE(研究評価作業)と学術界の集合的アイデンティティ
  三 「ニュー・パブリック・マネジメント」と学術界の自律性-日本の場合