松島 仁/著 -- ブリュッケ -- 2011.2 -- 721.4

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閲覧室 /721.4/マ/ 116673930 成人一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 徳川将軍権力と狩野派絵画
タイトルカナ トクガワ ショウグン ケンリョク ト カノウハ カイガ
副書名 徳川王権の樹立と王朝絵画の創生
著者 松島 仁 /著  
著者カナ マツシマ ジン
出版者 ブリュッケ
出版年 2011.2
ページ数 398p
大きさ 22cm
一般件名 狩野派 , 芸術と政治
ISBN13桁 978-4-434-15331-0 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 721.4
内容紹介 洛中洛外図屛風、社寺縁起絵、源氏物語絵、歌仙絵といった伝統的なやまと絵主題がいかに読み替えられ、徳川将軍家本位に再編されていったのか。狩野探幽を中心とする江戸狩野派の絵画作品に対象をしぼって検証する。

目次

序論 体制と様式
第一部 徳川将軍権力の正統化と<首都>の表象
序 《洛中洛外図屛風》と<首都>
第一章 洛中洛外図の理念
第二章 徳川の京都をえがく
  一、京博本《洛中洛外図屛風》と慶長の京都
  二、勝興寺本《洛中洛外図屛風》と元和の京都
第三章 豊臣の都を消す
第四章 徳川の都・江戸をえがく
  一、徳川将軍権力による<首都>の掌握と《江戸図屛風》
  二、《江戸図屛風》と徳川家光
  三、《江戸図屛風》の制作背景と作者
結 《洛中洛外図屛風》から《江戸図屛風》へ
第二部 徳川将軍家の始祖・家康の神格化と徳川日本の創建神話の創出
序 徳川将軍権力と東照宮
第一章 《東照宮縁起絵巻》の概要
  一、《東照宮縁起絵巻》の構成と制作経緯
  二、《東照宮縁起絵巻》の絵画様式
  三、《東照宮縁起絵巻》の諸本
第二章 《東照宮縁起絵巻》と《聖徳太子絵伝》
  一、王法と仏法-《東照宮縁起絵巻》の方法
  二、《聖徳太子絵伝》、《多武峯縁起絵巻》、そして《東照宮縁起絵巻》
  三、徳川将軍家による《聖徳太子絵伝》の再編と更新
  四、《東照宮縁起絵巻》と仏法
第三章 《東照宮縁起絵巻》と軍記絵巻
  一、《東照宮縁起絵巻》と軍記絵巻
  二、<源氏将軍>としての徳川家康
  三、《東照宮縁起絵巻》と<源氏将軍>のための歴史/物語
第四章 足利将軍から徳川将軍へ
  一、模倣される《融通念仏縁起絵巻》、あるいは<源氏将軍>の血脈
  二、忌避される《神功皇后縁起絵巻》-<三韓遠征>の記憶と《北野天神縁起絵巻》-怨霊神の災禍
結 《東照宮縁起絵巻》の戦略
第三部 徳川将軍権力の権威化と新しい<王朝絵画>の創生
序 徳川将軍、もう一つの戦い
第一章 徳川将軍権力と源氏物語絵
  一、<歴史><先例>としての『源氏物語』
  二、<源氏将軍>徳川家の文化戦略と『源氏物語』
  三、中近世移行期の源氏物語絵
  四、前期徳川時代における『源氏物語』絵画化の位相
  五、新しい規範としての江戸狩野派源氏物語絵と徳川将軍家による源氏物語絵の掌握
第二章 徳川将軍権力と歌仙絵
  一、秀歌撰とその絵画化
  二、三十六歌仙絵
  三、時代不同歌合絵
  四、新三十六歌仙絵
  五、百人一首絵
  六、江戸狩野派のやまと絵様式にみる<古典>の再生
  七、往還する絵と詞、あるいは<葵>と<菊>
第三章 徳川将軍権力と<歴史画>の誕生
  一、四代将軍・徳川家綱政権下の文化再編事業と『本朝通鑑』の編纂
  二、文献史料中に確認できる楠公図とその着賛者
  三、楠公図諸本の検討
  四、楠公図制作の背景
  五、楠公図のゆくえ
結 徳川将軍権力による<王朝絵画>の獲得
結論 再び、体制と様式
  一、徳川将軍権力と狩野探幽のやまと絵
  二、新しい規範としての狩野探幽のやまと絵