三ツ井 崇/著 -- 明石書店 -- 2010.12 -- 829.1

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資料詳細

タイトル 朝鮮植民地支配と言語
タイトルカナ チョウセン ショクミンチ シハイ ト ゲンゴ
著者 三ツ井 崇 /著  
著者カナ ミツイ タカシ
出版者 明石書店
出版年 2010.12
ページ数 399p
大きさ 20cm
一般件名 朝鮮語 , 言語政策-歴史 , 朝鮮-歴史-日韓併合時代(1910~1945)
ISBN13桁 978-4-7503-3318-2 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 829.1
内容紹介 植民地期朝鮮における言語支配とは、いかなるものだったか。朝鮮語抹殺論と植民地支配肯定論を批判的に検証しつつ、朝鮮語規範化(近代化)の展開過程とその背景について丹念に掘り起こし、この問いに迫る。
著者紹介 1974年福井県生まれ。一橋大学大学院社会学研究科(地域社会研究専攻)で博士学位を取得する。東京大学大学院総合文化研究科(言語情報科学専攻)准教授。専門は朝鮮近代教育・文化史など。

目次

序章 研究史と争点
  はじめに
  第一節 朝鮮語「抹殺」論の意味と限界
  第二節 朝鮮語「近代化」論をめぐって
  第三節 植民地期言語運動史に対する評価の問題
  第四節 朝鮮語規範化問題
第一章 教育政策からみた「朝鮮語問題」の位相
  第一節 「嫌韓」言論のなかの「朝鮮語問題」
  第二節 日本語普及政策の展開とその論理
  第三節 朝鮮語政策の性格
第二章 近代朝鮮における文字への価値づけとその文脈
  はじめに
  第一節 文字に対する価値観の交錯
  第二節 活字印刷・出版の拡大と統制
  第三節 「非近代」的読書と検閲
  第四節 識字と非識字
  むすびにかえて
第三章 支持されぬ言語規範
  はじめに
  第一節 社会化されぬ言語規範
  第二節 第一回綴字法の限界
  第三節 「普通学校用諺文綴字法大要」(一九二一年)への改正
  第四節 言語規範の社会的要請と第二回綴字法に対する批判
第四章 「学務局にて頭痛中」
  第一節 改正の経緯と内容
  第二節 「学務局にて頭痛中」
  第三節 審議をめぐる言語支配の構造
  第四節 第三回綴字法の通用範囲と影響力
  第五節 朝鮮総督府「諺文綴字法」の歴史的意味
第五章 朝鮮語規範化運動の成功と挫折
  はじめに
  第一節 朝鮮語研究会時代
  第二節 「朝鮮語研究会」から「朝鮮語学会」へ
  第三節 朝鮮語規範化運動
  第四節 朝鮮語学会事件
  むすびにかえて
第六章 「ハングル」に敗れた朝鮮語綴字法
  はじめに
  第一節 啓明倶楽部と言語問題
  第二節 朝鮮語学研究会創立の経緯と活動の概要
  第三節 「三派」から「二派」へ
  第四節 朴勝彬と言語問題
  むすびにかえて
第七章 植民地期朝鮮における朝鮮語規範化運動と「伝統」
  はじめに
  第一節 朝鮮語規範化運動をめぐって
  第二節 文字の「伝統」とその顕彰
  第三節 「訓民正音」/『訓民正音』イメージのゆれ
  第四節 植民地権力の対応
  おわりに
終章 結論と展望
  第一節 朝鮮語規範化をめぐる力学の問題
  第二節 「文明」と言語支配
  第三節 隠蔽される言語運動史
  第四節 「言語問題」の歴史化へ向けて