伊達 聖伸/著 -- 勁草書房 -- 2010.11 -- 316.2

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地下書庫 /316.2/ダ/ 116684267 成人一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル ライシテ、道徳、宗教学
タイトルカナ ライシテ ドウトク シュウキョウガク
副書名 もうひとつの19世紀フランス宗教史
著者 伊達 聖伸 /著  
著者カナ ダテ キヨノブ
出版者 勁草書房
出版年 2010.11
ページ数 9,536,50p
大きさ 22cm
一般件名 宗教と政治 , 宗教-フランス , 道徳
ISBN13桁 978-4-326-10203-7 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 316.2
内容紹介 近代は宗教衰退の時代ではなく、世俗国家による宗教再編の時代である…。道徳の領域と宗教研究の領域の関係に注目しながらフランス19世紀の歴史をたどることにより、「ライシテ」と「宗教」の関係を批判的に考察する。

目次

序論
  一 本書の課題
  二 用語の説明
  三 先行研究と本書の位置、本書の用いるテクスト・史料と方法
  四 本書の構成
第Ⅰ部 胚胎期のライシテの道徳と宗教の科学的研究
第1章 一九世紀前半の宗教状況
  一 一八世紀から一九世紀の認識の地平へ
  二 「宗教」概念の変化
  三 宗教批判の諸潮流
第2章 オーギュスト・コントの宗教史と実証主義的道徳
  一 コントの二重の挑戦
  二 宗教史としての実証哲学、科学と政治のあいだの実証主義的道徳
  三 人類教における教育の位置、国家と宗教の関係
  四 コントの弟子たち
第3章 一九世紀半ばの宗教状況
  一 転換点としての二月革命
  二 反教権主義の形成と「独立した道徳」
  三 宗教研究の科学的発展と脱政治化
第4章 エルネスト・ルナンの宗教史と政治的発言
  一 時代のなかの宗教史家
  二 ルナンの宗教史の基本構造
  三 科学的研究と政治的提言の関係
第Ⅰ部の結論 コントとルナンを隔てるもの
第Ⅱ部 ライシテの道徳の確立と伝播
第5章 政治の場における「道徳」と「宗教」
  一 ジュール・フェリーにおける道徳と宗教
  二 一九〇五年法とライシテの基本構造
  三 フェルディナン・ビュイッソンによる「宗教的なライシテの道徳」
第6章 小学校におけるライシテの道徳
  一 ライシテの推進と一般的な地域差
  二 ライシテの道徳の諸相
  三 道徳装置としての学校文化
第Ⅱ部の結論 ライシテの道徳はいかなる意味で宗教的か
第Ⅲ部 宗教学の制度化と展開
第7章 宗教学の制度化
  一 九世紀後半における宗教の科学的研究
  二 カトリック神学部と高等研究院第五部門
  三 「神に対する義務」と「宗教学」
第8章 宗教学の展開
  一 方法論をめぐる論争
  二 ライシテの道徳の位置
第Ⅲ部の結論 宗教学の認識論的限界?
第Ⅳ部 道徳と宗教の新たな合流点
第9章 デュルケムの宗教社会学とライシテの道徳
  一 社会学の成立
  二 宗教社会学へ
  三 宗教社会学的なライシテの道徳
  四 近代における「宗教性」の三つの側面
第10章 ベルクソン哲学における道徳性と宗教性
  一 ベルクソン哲学の新しさ
  二 道徳と宗教の二つの型、あるいはベルクソンのデュルケム批判
  三 心理学的・存在論的「宗教性」の三つの側面
  四 道徳性と道徳的生活
  五 心理学的存在論から宇宙論へ
  六 神秘主義、歴史、政治
第Ⅳ部の結論 デュルケムにおける宗教性とベルクソンにおける宗教性の関係
結論
  一 ライシテの道徳と宗教学の歴史的条件
  二 キリスト教的な、あまりにキリスト教的な?
  三 近代における宗教と宗教性
  四 私たちの眼差しの歴史的条件