阿部 浩己/著 -- 岩波書店 -- 2010.9 -- 329

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地下書庫 /329/ア/ 116347881 成人一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 国際法の暴力を超えて
タイトルカナ コクサイホウ ノ ボウリョク オ コエテ
著者 阿部 浩己 /著  
著者カナ アベ コウキ
出版者 岩波書店
出版年 2010.9
ページ数 8,282p
大きさ 20cm
一般件名 国際法
ISBN13桁 978-4-00-022904-3 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 329
内容紹介 国際法には、先進諸国が主導する国際秩序を正当化し、そこからはみ出すものを排除する暴力性が隠されている。国際法から一貫して排除されてきた「他者」を招喚し、国際法のもつ社会変革機能の最大化を試みる。
著者紹介 1958年伊豆大島生まれ。早稲田大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得。神奈川大学法科大学院教授。国際人権NGO「ヒューマンライツ・ナウ」理事長。専攻は国際法・国際人権法。

目次

国際法への眼差し
  1 国際法の誕生
  2 戦争法規に見る「原罪」
  3 普遍化と人間化の実相
  4 よみがえる亡霊
  5 「他者」と出会う意味
第Ⅰ部 国際法の「原罪」としての暴力性
第一章 「人間」の終焉
  1 テロリズムという記号が動員されるとき
  2 弛緩する拷問禁止規範
  3 消し去られる「彼ら」、生き残る「私たち」
  4 「北」に覆われる世界の風景
  5 リベラリズムと一元化の力学
  6 国際人権法の可能性
第二章 愚かしき暴力と、国際人権の物語
  1 ヨーロッパの野蛮から
  2 真理の体制
  3 「不条理な苦痛」を生み出すもの
  4 沈黙を招喚する
第Ⅱ部 招喚される他者
第三章 ジェンダーの主流化/文明化の使命
  1 真理の体制と国際法言説
  2 <女性>の表象をたどる
  3 主流化の深層
  4 フェミニズム、国際法の使命
第四章 要塞の中の多民族共生/多文化主義
  1 豊かさの暴力
  2 非EUの創出
  3 定住外国人の処遇
  4 過去を眼差すこと
第五章 新しい人道主義の相貌
  1 国内避難民問題の創出
  2 難民としての国内避難民
  3 発生原因の封じ込め
  4 二分法のレトリックとリアリティ
  おわりに
第六章 グローバル化と国際法
  はじめに
  1 トランスナショナル人権訴訟の広がり
  2 米国法の正統化過程?
  3 市民益の増進
  4 民衆法廷
第七章 戦後責任と和解の模索
  はじめに
  1 国家中心思考と人間の位置
  2 時空を超える正義の相貌
  3 法廷の中の出来事
  4 戦後補償裁判を超えて
海賊と、国際法の未来