木村 涼子/著 -- 吉川弘文館 -- 2010.9 -- 367.21

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地下書庫 /367.2/キ/ 116339243 成人一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル <主婦>の誕生
タイトルカナ シュフ ノ タンジョウ
副書名 婦人雑誌と女性たちの近代
著者 木村 涼子 /著  
著者カナ キムラ リョウコ
出版者 吉川弘文館
出版年 2010.9
ページ数 9,316p
大きさ 22cm
一般件名 女性-歴史 , 女性雑誌-歴史 , 主婦
ISBN13桁 978-4-642-03796-9 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 367.21
内容紹介 「女は家庭、男は仕事」という性分業が成立した近代に、「主婦」は誕生した。『主婦之友』『婦人公論』といった婦人雑誌は、いかに「主婦」像をつくりだしたのか。マスメディアというイデオロギー装置の機能を読み解く。
著者紹介 1961年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士課程単位取得退学。同大学大学院人間科学研究科教授。著書に「学校文化とジェンダー」など。

目次

序章
Ⅰ ジェンダー化されたメディアの世界
第一章 ジェンダー秩序の形成とマスメディア
  一 ジェンダー秩序をなぜ問題にするのか
  二 ジェンダー秩序はいかに形成されてきたのか
  三 ジェンダー秩序の形成過程とマスメディア
第二章 女も読書する
  一 女性大衆読者層の成立
  二 読書する女性と女性向けメディア
第三章 婦人雑誌がえがく近代の女
  一 対照的な二つの婦人雑誌
  二 婦人雑誌がえがく女性像
  三 『婦人公論』と『主婦之友』が描いた女性像
  四 個人主義の矮小化と二重構造
Ⅱ 婦人雑誌がつくる「主婦」
第一章 大衆婦人雑誌の三つの相
  一 主婦向け雑誌はいかに読まれたか
  二 読者のニーズ
  三 家事労働および主婦の生き方の評価機関としての機能
  四 愛読者集団としての「誌友」意識の成立
  五 雑誌の人格化
  六 主婦を育てつなぎとめる共同体
第二章 主婦の技能<有益の章>
  一 主婦の「技能」の集積
  二 実用記事の書き手と内容
  三 発展する女子教育からの環流
  四 実用記事のエートス
  五 「プロ」に学ぶ「永遠のアマチュア」としての主婦
第三章 主婦の規範<修養の章>
  一 婦人雑誌における「賞賛される女性」の物語
  二 貞婦・節婦型
  三 縁の下出世型
  四 夫婦一心同体成功型
  五 女性版立身出世型
  六 社会事業型
  七 軍国の母・軍国の妻型
  八 二つの規範原理
第四章 主婦のファンタジー<慰安の章>
  一 女の読む小説
  二 一九二〇~三〇年代「通俗小説」のキング&クイーンとジャックたち
  三 「通俗小説」の物語構造
  四 搔き立てられる欲望
  五 欲望を鎮魂する仕掛け
  六 欲望と現実との架け橋
Ⅲ 「主婦」であることの魅力
第一章 「主婦」と「良人」の甘い生活
  一 「主婦」の「愛の労働」
  二 良人に愛される妻
  三 理想の良人の条件
  四 臣下なき女王と勤労する王
第二章 統合の象徴としての「主婦」イコン
  一 美人画表紙の魅力
  二 婦人雑誌の表紙にみる「主婦イコン」の成立
  三 「主婦イコン」の力
終章 近代のイデオロギー装置としての婦人雑誌
  一 婦人雑誌とは何だったのか
  二 婦人雑誌の内部構造
  三 婦人雑誌の世界を支える外部との交通
  四 婦人雑誌、そして、イデオロギー装置としてのマスメディア