加藤 陽子/著 -- くろしお出版 -- 2010.6 -- 801.03

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資料詳細

タイトル 話し言葉における引用表現
タイトルカナ ハナシコトバ ニ オケル インヨウ ヒョウゲン
副書名 引用標識に注目して
叢書名 日本語研究叢書
著者 加藤 陽子 /著  
著者カナ カトウ ヨウコ
出版者 くろしお出版
出版年 2010.6
ページ数 8,261p
大きさ 21cm
一般件名 談話分析 , 構文論
ISBN13桁 978-4-87424-477-7 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 801.03
内容紹介 日本語の話し言葉に現れる引用の諸形式を基礎とした表現、特に引用標識「ト」「ッテ」で発話が終了する形式を対象に、その機能や表現効果、話し言葉という環境の下で引用表現を使用する意義などを考察する。
著者紹介 1967年山形県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士後期課程修了。博士(学術)。東京外国語大学留学生日本語教育センター准教授。専門は日本語学・日本語教育。

目次

第1章 序論
  1.1 研究目的・研究対象
  1.2 研究の意義
  1.3 研究の観点
  1.4 本書の構成
第2章 話し言葉と引用
  2.1 本研究における「話し言葉」の捉え方
  2.2 本研究における「引用」の捉え方
  2.3 第2章結語
第3章 先行研究と本研究の枠組み
  3.1 先行研究概観:談話研究
  3.2 先行研究概観:引用の研究
  3.3 先行研究の課題と本研究の立場
第4章 引用標識の機能分類
  4.1 話し言葉における引用表現の機能-そのまとまり
  4.2 第4章結語
第5章 引用の基本型を表示する機能を果たすもの
  5.1 休止系
  5.2 後続部省略系
  5.3 引用部並列系
  5.4 「引用の基本型を表示する機能を果たすもの」の使用意義
  5.5 第5章結語
第6章 先行文脈の関連情報を談話内で追加する用法
  6.1 先行文脈を基に話者が導いた帰結を引用部に持つ用法
  6.2 談話の精緻化情報を引用部に持つ用法-精緻化情報確認用法
  6.3 「先行文脈の関連情報を談話内で追加する用法」の使用意義
  6.4 三用法の共通点-統語的背景
  6.5 第6章結語
第7章 情報伝達・受容に当たっての心的態度を表す用法
  7.1 言明用法
  7.2 「トハ文」を基にした用法
  7.3 「情報伝達・受容に当たっての心的態度を表す用法」の使用意義
  7.4 第7章結語
第8章 情報の種類を明示しつつ情報の伝達に関わる用法
  8.1 伝言取次ぎ用法
  8.2 伝聞情報表示用法
  8.3 伝聞と「ダッテ・ダト」「ンダッテ」という形式
  8.4 伝聞情報を表示する「ッテ」の使用意義
  8.5 第8章結語
第9章 発話意識の表明により発話境界を表示する用法
  9.1 発語の力軽減用法
  9.2 自己演出用法
  9.3 自己確認納得用法
  9.4 認知境界表示用法
  9.5 「発話意識の表明により発話境界を表示する用法」の使用意義
  9.6 第9章結語
第10章 引用標識の機能の広がり-引用標識の多機能化
  10.1 引用標識の多機能化-共時的観点からの文法化
  10.2 引用構文の多機能化に関する先行研究
  10.3 機能拡張の程度を測る基準
  10.4 基となる引用の基本型の認定
  10.5 四つの照準による機能拡張の程度の判断
  10.6 機能拡張のスケールにおける各用法の位置
  10.7 引用標識が独自機能を持つ独立した成分になる動機
  10.8 第10章結語
第11章 結論と展望
  11.1 話し言葉における引用標識の機能-そのまとまりと広がり
  11.2 話し言葉における引用標識の共通機能
  11.3 話し言葉と引用
  11.4 引用標識の形態と機能
  11.5 課題と展望-課題と関連する研究への発展