田中 悟/著 -- ミネルヴァ書房 -- 2010.3 -- 212.606

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資料詳細

タイトル 会津という神話
タイトルカナ アイズ ト イウ シンワ
副書名 <二つの戦後>をめぐる<死者の政治学>
叢書名 MINERVA人文・社会科学叢書
著者 田中 悟 /著  
著者カナ タナカ サトル
出版者 ミネルヴァ書房
出版年 2010.3
ページ数 5,262,4p
大きさ 22cm
一般件名 福島県-歴史 , 戊辰の役(1868) , 西南の役(1877) , 戦没者
ISBN13桁 978-4-623-05636-1 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 212.606
内容紹介 幕末維新期、多くの戦死者を出した会津は、「犬死に」ともいえる不条理をその後いかに克服したのか。戊辰戦争や西南戦争での戦死者を会津の人々がどのように認識し、自らのアイデンティティを組み立てたかを明らかにする。
著者紹介 1970年大阪市生まれ。神戸大学大学院国際協力研究科博士課程修了。同大学院国際協力研究科助教。

目次

序章 死者と共同体
  1 田辺元の「死生」講義から
  2 死者と生者の共同体
  3 「私の死」の他者起源性からネイションへ
  4 「犬死に」への抗い
第1章 会津藩の戊辰戦争
  1 幕末における会津藩
  2 京都の会津藩
  3 鳥羽伏見から若松開城まで
  4 戦後処理
第2章 「阿蘇の佐川官兵衛」をめぐる記憶と忘却
  1 佐川官兵衛が見た阿蘇
  2 西南戦争期の熊本県における農民一揆
  3 阿蘇一揆と警視隊
  4 一〇小区の一揆と佐川官兵衛
  5 「会津武士の文脈」からの蘇生と変容
  6 「佐川官兵衛の記憶」に先行する「忘却」
第3章 近代会津アイデンティティの系譜
  1 「会津武士」の近代
  2 「観光史学」の形成
  3 近代会津における二つのアイデンティティ戦略と戊辰戦争
第4章 「雪冤勤皇」期会津における戦死者の記憶と忘却
  1 死者の記憶と「記憶装置」
  2 白虎隊の記憶の行方
  3 佐川官兵衛の「忘却」事情
  4 記憶と忘却、そして新たな記憶
第5章 戦後会津における「観光史学」の軌跡
  1 戦後会津を検討するにあたって
  2 戦後会津における「観光史学」の形成
  3 「観光史学」と死者
  4 会津の現地点
終章 <二つの戦後>をめぐる<死者の政治学>
  1 近代会津の経験とは何だったのか
  2 会津から見る近代