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    吉沢忠
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ダニエル・V.ボツマン/著 -- インターシフト -- 2009.10 -- 322.15

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所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
閲覧室 /322.1/ボ/ 116279688 成人一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 血塗られた慈悲、笞打つ帝国。
タイトルカナ チヌラレタ ジヒ ムチウツ テイコク
副書名 江戸から明治へ、刑罰はいかに権力を変えたのか?
著者 ダニエル・V.ボツマン /著, 小林 朋則 /訳  
著者カナ ボツマン ダニエル V.,コバヤシ トモノリ
出版者 インターシフト
出版年 2009.10
ページ数 409p
大きさ 20cm
一般件名 法制史-日本 , 刑罰-歴史
ISBN13桁 978-4-7726-9517-6 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 322.15
内容紹介 江戸時代、なぜ残虐な刑罰が日常茶飯事だったのか? 植民地・台湾に、帝国日本が驚くほど壮麗な監獄を作ったのはなぜか? 江戸から明治へ、刑罰がいかに社会秩序の基盤となり、権力を形成・変革してきたのかを解き明かす。
著者紹介 英オックスフォード大学大学院、米プリンストン大学大学院で日本近代史を研究。調査研究のため来日し、滞在中は北海道大学法学部で教鞭を執った。ノースカロライナ大学チャペルヒル校・准教授。

目次

序章 江戸から明治へ、刑罰・近代化・帝国の支配
第一章 秩序の象徴
  江戸の刑罰は、残虐で遅れていたのか?
  処刑現場を公開しない統治術-西欧の公開処刑との違い
  刑罰の地理学-江戸は刑罰を象徴する印に満ちあふれていた
  ミクロな権力と「差別的刑罰」
  お上はすべてお見通し
  親子のような「御仕置」関係
第二章 血塗られた慈悲
  畏怖される仁君
  融通、手加減、恩赦
  被差別民が守った武士のイメージ
第三章 身分の力
  「容器社会」の組織化戦略
  小伝馬町牢屋敷-身分制の原理が剝き出しになる場所
  権威の階層
  なぜ武士に厳罰が科せられたのか?
  身分の境界線上の者をどう罰したか?
  非人という刑罰
  囲内の最高権力者にして、死刑権をもつ弾左衛門
  二重権力ではない複雑な政体
第四章 混乱と救済
  中井履軒と人足寄場の設置
  混乱の影-荻生徂徠と太宰春台の改革案
  永牢-社会の周縁に追いやられた者たちの救済
  増え続ける浮浪者問題をどう解決するか?
  更生施設としての人足寄場へ
  寛政の改革と暴徒対策
  人足寄場はプロレタリアを形成したのか?
第五章 文明の証しとしての刑罰
  「国民」の形成、刑罰の抜本的転換へ
  魅力的な夢物語-理想化された欧米の獄制
  欧米列強が恐れた「東洋の野蛮」
第六章 規律社会へ
  王政復古と旧刑罰制度の解体
  小原重哉の植民地視察とパノプティコンの理念
  一目洞視と「平民」の誕生
  日本初の近代的監獄、そして江藤新平の晒し首
第七章 国家・資本・監獄
  国内外の力が絡み合う刑罰改革
  拷問と晒し首の廃止、ボアソナードによる近代的刑法の起草へ
  政治問題の解決道具としての監獄
  資本主義の興隆を支えた囚人労働
  キリスト教の影響、行刑学の誕生、「国際監獄」の設計
終章 植民地帝国と刑罰
  一八九五年という転換点
  知の生産場所-植民地台湾における監獄の役割
  笞打たれる台湾
  文明化する力は、どこから来たのか?
  近代化の原罪、そして歴史の静かな勝利