谷口 順彦/著 -- 築地書館 -- 2009.10 -- 666.691

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資料詳細

タイトル アユ学
タイトルカナ アユガク
副書名 アユの遺伝的多様性の利用と保全
著者 谷口 順彦 /著, 池田 実 /著  
著者カナ タニグチ ノブヒコ,イケダ ミノル
出版者 築地書館
出版年 2009.10
ページ数 271,63,14p
大きさ 20cm
一般件名 あゆ(鮎)
ISBN13桁 978-4-8067-1385-2 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 666.691
内容紹介 アユの過去(遺伝子)を解明すると、アユの未来がみえてくる。遺伝学でわかったアユのすべてを、最新の研究データをもとに解説する。また、これまでのアユ研究の論文リスト、研究・分析法も収載。
著者紹介 1943年京都市生まれ。福山大学生命工学部海洋生物科学科教授。

目次

第1章 アユのルーツと生態
  孤高の系統
  魅惑の生態
  成長と生産力
第2章 海産アユと湖産アユ-両側回遊型と陸封型
  天然の品種
  環境の影響を受ける特徴
  遺伝的要因で決まる特徴
  放流された琵琶湖産アユには再生産の能力があるか?
第3章 希少種リュウキュウアユ
  瀕死の現状
  奄美大島の東西集団の遺伝的な違い
  リュウキュウアユの保全策
第4章 ダム湖で発生した新しい集団
  アユが陸封化されたわけ
  陸封アユの系統の鑑定
  野村ダム湖のアユの由来は?
  八田原ダム湖の陸封アユの謎
  沖縄のダム湖で再生したリュウキュウアユ
第5章 天然海産アユの地域性
  アユの遺伝的分化を解明する新技術
  日本列島集団の遺伝的多様性
  海産アユ集団の地域性
  島嶼部のアユはどこから来たのか
第6章 中国のアユ-東アジア集団の地理的分化
  中国アユの分布と標本採集
  地方集団間の遺伝的分化
  各地のアユ集団の類縁関係
  中国アユは新亜種か?
  ◎コラム:中国のアユ採集旅行紀
第7章 稚魚は母川回帰するのか?
  仔稚魚期の分布調査法
  マイクロサテライトDNAによる集団分析
  ミトコンドリアDNAによる分析
  仔魚期の移動と分散
  海域内の移動と分散
第8章 放流魚を迫跡調査する
  放流魚はどのくらい混合しているか?
  放流魚の追跡調査-吉野川の事例
  血縁度によって個体レベルでの系統を知る
  琵琶湖産アユと海産アユを個体レベルで判別する
  らしさ(尤度比)にもとづく個体判別
第9章 人工種苗の健苗性
  健苗性とは
  人工種苗の健苗性と問題の背景
第10章 健苗性にかかわる遺伝的な要因
  人工種苗の遺伝的多様性の変化
  継代数と遺伝的多様性レベルの関係
  懸念される継代による近親交配の影響
  野生集団添加による継代親魚集団の遺伝的補強の試み
  遺伝的多様性を維持するために、ただちに対応すべきこと
第11章 健苗性にかかわる環境要因
  種苗特性に影響をもたらす環境要因
  天然遡上アユと人工種苗アユの生理的特性の比較
  自然河川に放流した後の変化
  人工種苗の健苗性をいかにして向上させるか
第12章 これからの人工種苗アユの使い方
  アユの経済的な価値
  アユの種苗特性と使い分け
  どの種苗をどこへどのように放流するか
  各地のアユ集団の遺伝的管理指針
第13章 アユの恵みを享受しつづけるために
  多様牲保全の意義
  リスク評価とリスク管理の考え方
  種笛の流通経路と魚病の拡大の問題
  河川環境の保全と資源管理にかかわる問題
  アユの価値とダムの価値