傳田 健三/著 -- 筑摩書房 -- 2009.9 -- 493.764

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所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
しょこ /493/デ/ 120776182 児童一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 若者の「うつ」
タイトルカナ ワカモノ ノ ウツ
副書名 「新型うつ病」とは何か
叢書名 ちくまプリマー新書
著者 傳田 健三 /著  
著者カナ デンダ ケンゾウ
出版者 筑摩書房
出版年 2009.9
ページ数 191p
大きさ 18cm
一般件名 うつ病
ISBN13桁 978-4-480-68816-3 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 493.764
内容紹介 若い人たちに見られる「新型うつ病」とはどのようなものか。なりやすい体質や性格があるのか。思春期・青年期にかかりやすい「うつ」について、気づき、立ち直るための対処法をわかりやすく解説する。
著者紹介 1957年静岡県生まれ。北海道大学医学部卒業。同大学大学院保健科学研究院生活機能学分野教授。専門は児童青年期精神医学。著書に「子どものうつ心の叫び」「小児のうつと不安」など。

目次

はじめに-「うつの時代」を生きる若者たちへ
第一章 「うつ」って何だろう?
  「うつ」について思い浮かぶイメージは?/「うつ病」と「うつ状態」のちがいは何か?/「うつ病」はどんな病気か?/「うつ病」の分類/「うつ病」はまれな病気ではない/若者のうつ病は増えている/「うつ」は気づきにくい/「うつ」は気持ちの問題ではない/精神科医も「うつ」になる/「うつ」に気づき、「うつ」と向き合おう
第二章 若者にみられるさまざまな「うつ」の表れ方-三者三様の「うつ」
  1 高校入学後「うつ」になった女子高校生
  -典型的なうつ病:メランコリー型うつ病
  朝起きるのがつらい/典型的な症状/状態説明と休養のすすめ/登校のタイミング
  2 銀行に就職後「うつ」になった男性
  -新型うつ病:ディスチミア型うつ病
  上司の叱責で欠勤/独特の状態像が明らかに/「うつ病」ではない/復帰直前にふたたび発作/退職を決意、新たなスタート
  3 ハイテンションとうつ状態を繰り返す摂食障害の女子大学生
  -新しい躁うつ病:双極Ⅱ型障害
  過食と嘔吐/双極Ⅱ型障害と摂食障害を併発/自己評価が低く完璧主義/できることから始める
第三章 若者の「新型うつ病」とは何か
  「新型うつ病」とは何か/「メランコリー型うつ病」と「新型うつ病」のちがい/「新型うつ病」の三つのタイプ/タイプ1-ディスチミア型うつ病/指導教官に注意され、休学に/気分変調性障害と社会不安障害/「復職支援プログラム」への参加/退路を断ち、踏ん切りをつける/タイプ2-非定型うつ病/心療内科で「パニック障害」と診断/憂うつだけど怒りがおさまらない/診断書が出たとたんに症状改善/本人にはどうにもならない症状/タイプ3-発達障害型うつ病/一人遊びが多かった/不潔恐怖/虚無的だが他罰的/アスペルガーへの気づき
第四章 「新型うつ病」をどう考え、どのように向き合うか
  1 「新型うつ病」をどう考えるか
  「新型うつ病」の構造/「新型うつ病」は性格の問題なのか
  2 「新型うつ病」治療における全般的な心得
  休養と服薬のみで治ることを強調しすぎない/心理教育と治療の動機づけを十分に行う/日常生活のリズムを整える/リハビリテーション・プログラム/薬物療法の内容を再考する/ときには励ますことも必要
  3 「新型うつ病」に有効な治療
  精神療法の工夫/リハビリテーション・プログラムの効能/復職支援プログラム/タイムリミットを利用する/目標を「低め安定」に置く
第五章 若者の「うつ」と現代社会
  時代とともに「うつ」の病像は変わる/生物学的観点から見たうつ病/うつ病の変化と現代社会/今の若者は弱くなったのか?/うつ病を慢性疾患としてとらえる/教師は若者のうつにどう対応すべきか
あとがき
参考文献