吉田 徳夫/著 -- プレアデス出版 -- 2009.5 -- 361.86

所蔵

所蔵件数は 1 件です。現在の予約件数は 0 件です。

所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
人権 J/361.8/ヨ/ 116193434 成人一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 部落問題の歴史的展開
タイトルカナ ブラク モンダイ ノ レキシテキ テンカイ
著者 吉田 徳夫 /著  
著者カナ ヨシダ ノリオ
出版者 プレアデス出版
出版年 2009.5
ページ数 205p
大きさ 21cm
一般件名 部落問題-歴史
ISBN13桁 978-4-903814-23-0 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 361.86
内容紹介 近世の初頭から約400年間続いてきた部落問題は、日本社会に根深く起因する問題であり、簡単には無くならない。部落問題の現況や、中世から近代までの歴史を考察し、日本の歴史を通史的に論じる。

目次

序論 一九四二年『国民同和の道』を読む
第一部 部落問題の現況
第一章 色々な人達の思い
  (1)中山英一「魅惑と憤怒と」(一九九九年『部落解放』四五三)
  (2)島崎藤村、一九二九年第三版『破戒』「序にかえて」
  (3)全国水平社第十回大会「言論、文章による『字句』の使用に関する件」(一九二一年)
  (4)浅野佳代(二一歳)さんの遺書(一九七一年一月)『大阪の部落史』資料編
  (5)関西大学のある学生の意見(1)
  (6)関西大学のある学生の意見(2)
  (7)関西大学のある学生の意見(3)
  (8)ある学生に対する吉田のコメント
第二章 同和事業に関して
  同和問題の来歴
  同和行政について
  部落問題から人権問題へ
第三章 結婚と差別-大阪府興信所条例を巡って
  大阪府興信所条例
  大阪府議会の議論
  地名総鑑事件
第二部 中世の歴史編
第四章 中世の身分制度
  はじめに
  中世身分制度の研究史
  公武の身分関係-「人」と「民」、「非人」
  中世後半期の身分制度
  おわりに
第五章 中世の民衆と宗教(『部落解放』四〇五)
  はじめに
  一、穢れの規範性 宗教を巡って
  二、穢れの規範性 政治を巡って
第三部 近世の歴史編
第六章 部落問題の起源
  (一)被差別部落の起源に関して
  (二)泉南地域の中近世移行期の部落関係史料について-中家文書への疑問-(「大阪の部落史通信」二四)
  (三)徳島県における部落起源
  (四)和歌山の部落起源
  (五)京都・大阪の部落の起源
第七章 近世国家と身分制度
  職業と身分の結びつきという観念
  平民と賤民
  部落問題は封建的な問題か
  近世の支配思想
  「穢多」の身分掟
第八章 非人身分に関して
  官吏としての賤民
  「非人」の身分掟
  (付論)部落問題と獣医学-『馬術秘伝書』
第九章 近世国体思想と差別観
  (一)近世支配思想
  (二)天皇制と幕藩イデオロギー
  (三)幕府の宗教統制と部落寺院
第十章 抵抗と挫折
  刑罰としての身分支配
  個人的な解放と迫害
  (付論)刑罰と身分
第十一章 信仰の自由と迫害-美作改宗一件
第十二章 穢僧・穢多寺の処遇に対して抗議した部落寺院
  (一)広島県西蓮寺文書
  (二)島根県某寺文書
第十三章 幕藩体制の危機と部落差別
  日本ナショナリズムの形成と仏教
  幕末知識人の部落問題観
  長州藩の部落問題観
第四部 近代の歴史編
第十四章 幕末・明治維新の解放
  江戸幕府の解放令
  加藤弘蔵『国体新論』
  公議所の議論
第十五章 解放令と戸籍法
  戸籍と身分
  「解放令」
  戸籍法
第十六章 明治の国家と宗教
  明治の国家神道
  明治の天皇制
  明治の信仰の自由と迫害
第十七章 地方改善と部落改善-戊申詔書発布を巡って
  国体論の形成
  家族制度と家族国家論
  日本社会の資本主義化
  戊申証書の発布と社会改善事業
第十八章 二つの部落差別裁判(「法制史上より見た部落問題」関大法学所収)
  結婚差別判決
  広島控訴院判決
  高松差別判決
  福山事件と狭山事件
第十九章 水平社結成
  融和運動
  米騒動事件
  自主解放と水平社
  糾弾闘争と治安問題