田中 敬三/著 -- 岩波書店 -- 2008.7 -- 378

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所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
しょこ /378/タ/ 120762430 児童一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 粘土でにゃにゅにょ
タイトルカナ ネンド デ ニャニュニョ
副書名 土が命のかたまりになった!
叢書名 岩波ジュニア新書
著者 田中 敬三 /著  
著者カナ タナカ ケイゾウ
出版者 岩波書店
出版年 2008.7
ページ数 9,209p
大きさ 18cm
一般件名 心身障害児 , 美術教育 , 粘土細工
ISBN13桁 978-4-00-500602-1 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 378
内容紹介 自由自在などろんこ粘土は、心身に重い障がいのある人たちの心も開いていった。ただの土が命の光を放つまでに、どんなドラマがあったのか。滋賀県「第二びわこ学園」を舞台とする、「にゃにゅにょ」の世界を紹介。
著者紹介 1943年京都市生まれ。龍谷大学経済学部卒業。滋賀県の第二びわこ学園に就職、粘土室の専任となる。2003年定年退職。大津市内の心身障がい者通所施設などで嘱託として粘土指導にあたる。

目次

はじめに
1 重い障がいをもつ子どもたちと出会う
  豪快な叔母と映画『夜明け前の子どもたち』/私を圧倒した厚信さん/熱きうねりの中へ/砂糖の卸問屋に生まれて/下町の子ども時代/思い描けなかった将来の夢/重症心身障害児施設・第二びわこ学園/学園の職員になった、が…/日常の世話に明け暮れる日々/子どもたちの欲求に応えたい
2 粘土活動、はじまる!
  何だ?この作品は-一麦寮の衝撃/「自由にやらせよ、手を出すな」/とまどいながらの出発/作品を焼いてみたい/粘土がサークル活動になった/「粘土なんて、しょせん職員のあそびや」/粘土室、完成!/学園の全員を対象に/粘土が拒否にあう/これだ!-事態を打開した出来事/岡崎園長のこと
3 粘土の世界へようこそ
  森羅万象が宿る粘土室/つるつるのスキンシップ/音であそぶ/顔に塗る/頭にのせる/粘土の「お菓子」/粘土室の窓ガラス/粘土室は遊園地/感触あそび-粘土でなくてもいい/五感にはたらきかける/「薬」代わりの粘土/粘土に会いに来た人
4 土が命のかたまりになった!
  英史さんの「黄金の左足」/三メートルの作品を焼く/アース/永達さんの「お祝いの壺」/繊細な「貝がら」と焼き方の問題/源さんの「赤ちゃん」/「あご」での挑戦/「あご」とロクロ/粘土に表れた「心の内面」/「流れ落ちる」作品/「鼻クソ」千個で作品をつくる/「粘土が先生」
5 芸術は爆発だ!?
  1 あふれるパワー-谷口ちよ子さん
  本当に作品が爆発/破壊と創造/ちよ子さんの作品のファン/周囲への穏やかな反応/心と体の縛りをほどいた粘土
  2 やさしさを形に-新見次郎さん
  次郎さんが学園に来るまで/絵の才能が粘土でも/「ブドウ」の発見-平面から立体へ/次郎さんにつくられたものたち
  3 「天才」の軌跡-戸次公明さん
  公明さんとの出会い/学園内の混乱と試行錯誤/堰を切ったように生まれる粘土作品/公明さんの儀式/万物には「顔」がある
6 粘土の小宇宙の大きな広がり
  外に向けて発せられる作品のパワー/「百万円の偽金よりも,本物の百円がいい」/裾野を広げる-世界陶芸祭「土をうたう」展/公明さんの陶筒レリーフ/粘土が人を連れてくる/近くの小学校との交流/「なんで粘土がでけへんのや」/映画『わたしの季節』との巡り合い/粘土室にカメラが入る/新たな始まり
あとがき