根本 忠明/著 -- 日本経済評論社 -- 2008.2 -- 338.5

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所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
地下書庫 /338.5/ネ/ 116045980 成人一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 銀行ATMの歴史
タイトルカナ ギンコウ エーティーエム ノ レキシ
副書名 預金者サービスの視点から
著者 根本 忠明 /著  
著者カナ ネモト タダアキ
出版者 日本経済評論社
出版年 2008.2
ページ数 11,244p
大きさ 22cm
一般件名 銀行実務-データ処理 , 銀行経営-歴史
ISBN13桁 978-4-8188-1977-1 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 338.5
内容紹介 1970年代に登場し、80年代にエレクトロニック・バンキングの主役となったATMはリテール・バンキングを商業銀行の新たな収益源とする戦略的資源となった。その歴史をたどる。
著者紹介 1945年東京都生まれ。慶應義塾大学大学院工学研究科博士課程修了。日本大学商学部教授。専攻は戦略情報システム、金融情報システム。著書に「戦略的情報システム」など。

目次

第1章 リテール・バンキングを目指す2つの銀行ATM
  1.1 21世紀に登場した新しい銀行
  1.2 ATMで脚光をあびたリテール・バンキング
  1.3 世界一の普及率を誇る日本のATM
  1.4 経費節減を優先した都市銀行のATM
  1.5 都市銀行が見のがしてきた宝の山
  1.6 ATMを新たな収益源に育てたセブン銀行
  1.7 ATMで規模の経済を追求するセブン銀行
第2章 週休2日制対策からスタートしたCD
  2.1 イギリスで週休2日制のために導入されたCD
  2.2 日本初の年中無休CDサービスへの挑戦
  2.3 CDからATMへの技術革新
  2.4 無期延期された金融機関の週休2日制
  2.5 CDのサービス時間延長を巡る住友銀行事件
  2.6 年中無休を目指したATM稼働時間の延長へ
第3章 都市銀行の大衆化戦略を支えた戦略情報システム
  3.1 世界に先駆けたオンライン・システムへの挑戦
  3.2 預金獲得競争で負け組みだった都市銀行
  3.3 都市銀行の第一次オンライン・システムへの挑戦
  3.4 昭和の遣唐使MIS訪米視察団の困惑
  3.5 海外視察で経営トップが得たものは
  3.6 先端システムに注目した三井銀行の事情
  3.7 世界に類例のない預金者囲い込みシステム
  3.8 預金者サービスで異彩を放った平和相互銀行
  3.9 世界最大のネットワーク「地銀データ通信システム」への挑戦
第4章 銀行の店舗から街へ飛び出したCD
  4.1 夢の無人店舗はアメリカが先行
  4.2 公共施設に設置された共同CDコーナー
  4.3 店舗外CDから機械化店舗へ
  4.4 CD/ATMは店舗である
  4.5 企業内CD/ATMを巡る競争
第5章 構造不況時代を迎えての第二次オンライン・システムとCD
  5.1 銀行CDの前に出来る長い行列
  5.2 構造不況業種に陥った銀行の減量経営
  5.3 経営効率化に貢献した第二次オンライン・システム
  5.4 銀行サービスは、女子行員からCDへ
  5.5 経営効率化を阻害した銀行合併
第6章 銀行間のオンライン提携と郵貯オンライン
  6.1 銀行再編は、合併からオンライン提携へ
  6.2 平和相互銀行のオンライン戦略
  6.3 都市銀行のオンライン系列化戦略と破綻
  6.4 世界最大の国営銀行、郵貯の脅威
  6.5 郵貯オンライン・システムの稼働
  6.6 生き残りをかけた銀行間のネットワーク提携
第7章 金融自由化の波と業際戦争
  7.1 金融自由化とIT化・業際化・国際化
  7.2 銀証戦争と資金総合口座(CMA)
  7.3 瞬く間に普及したCMA
  7.4 ノンバンクによるキャッシング・サービスとCD/ATM導入
  7.5 郵貯の共用カード
  7.6 1枚4役の地銀バンクカード
  7.7 キャッシュレス社会へ銀行POSで挑戦
  7.8 VISA・マスターカードの対日戦略
  7.9 JCBの国際メジャーカードへの挑戦
第8章 第三次オンライン・システムの誤算
  8.1 エレクトロニック・バンキング時代の到来
  8.2 金融インフラとして期待された第三次オンラインシステム
  8.3 世界のトップバンクへの飛躍と情報化投資の格差
  8.4 第三次オンライン・システムの混乱
  8.5 多発した都市銀行のオンライン事故
第9章 外圧によるサンデーバンキングとATM開放
  9.1 日米金融摩擦で要求された「生活者大国」への転換
  9.2 サンデーバンキングを巡る広銀ショック
  9.3 気乗り薄のサンデーバンキングがスタート
  9.4 消費者金融専業大手の情報武装
  9.5 クレジットカードの規制撤廃と銀行のCD/ATM開放
  9.6 日米金融摩擦を利用したシティバンクのATM戦略
  9.7 グローバル化に対応できない日本のATM
第10章 失われた10年におけるリテール・ビジネスの主役は
  10.1 金融プレーヤーの主役交代
  10.2 都市銀行は無人化店舗を急増
  10.3 預金者サービスを巡る銀行ATMの機能拡張競争
  10.4 消費者金融の急成長を支えた無人契約機
  10.5 消費者専業大手と銀行とのATM提携
  10.6 日本初の預金者サービスを売物にしたシティバンク
  10.7 新生銀行の誕生とリテール・バンキング
第11章 金融ビッグバンで様変わりした預金者サービス
  11.1 規制緩和で様変わりしたATMサービス
  11.2 郵貯ATMの民間金融機関への開放
  11.3 ATMは駅前からコンビニへ
  11.4 駅構内におけるATMサービス
  11.5 再スタートしたデビットカードの課題屋
  11.6 ATM手数料の有料化
  11.7 新札に対応しないATM
  11.8 国内の銀行ATMで使えない海外発行カード
第12章 メガバンクのATM戦略
  12.1 銀行再編とメガバンクの登場
  12.2 生き残りを賭けたシステム投資
  12.3 メガバンクにとってリテール・バンキングとは
  12.4 リストン会長のビジョンと決断
  12.5 みずほ銀行のATM障害
  12.6 経営統合の足を引っ張るシステム統合
  12.7 巨艦ゆうちょ銀行誕生のインパクト
  12.8 メガバンクの消費者金融への参入と不透明な先行き
  12.9 クレジットカード事業の強化を目指すメガバンク
第13章 法律で保護されなかったATM犯罪の被害者
  13.1 リテール・バンキング時代に放置された預金者被害
  13.2 偽造・盗難カード事件の社会問題化
  13.3 政治主導で成立した預金者保護法
  13.4 銀行におけるカード犯罪の始まり(1970年代)
  13.5 世界的な広がりを見せたCD/ATM犯罪(1980年代)
  13.6 安全神話が崩壊した磁気カード(1990年代)
  13.7 キャッシュカード犯罪に対する技術的対策
  13.8 IC式カードによる犯罪防止
  13.9 預金者を保護する法的整備の遅れ